950GH neoとモーダス105重さ・しなり・弾道で選ぶ
軽くしたい。でも、軽ければ振りやすいとも限らない。日本シャフトの定番2本を、切り返しの感触からグリーンでの止まり方まで比べる。


先に答え:軽さと、しなりを感じる場所を比べたい
軽いスチールで先端の戻りを感じながら振りたいなら、まず950GH neoを。もう少し重量感を残し、切り返しで手元のしなりを感じたいなら、MODUS 105も並べて試したい。これは設計説明と原試打から考えた試す順番で、適合の判定ではありません。
| 見るところ | 950GH neo | MODUS 105 |
|---|---|---|
| 公表重量・S | 98.0g素材の長さ39.5〜35.0インチ | 106.5g素材の長さ41.0〜37.0インチ |
| しなりの手がかり | 先端の戻りを強調メーカーの設計説明 | 高めの先端剛性メーカーの設計説明 |
| 原試打の感想 | 先端の戻りが鋭いマーク金井のneo試打 | neoより手元がしなるとの言及同じneo試打内での105との比較 |
| 弾道の狙い | ストロングロフトで高さ・スピンを確保 | 強い弾道と操作性を重視 |
| 飛距離・左右の優劣 | 同一条件の比較値は今回未確認。キャリーと着弾を試打で見る | |
仕様・設計は日本公式2ページ、感想はGDOの原試打に基づく。本文の出典から確認できます。
比較の範囲と、分かっていないこと
対象はアイアン用の950GH neoとMODUS³ TOUR 105。通常の950GH、WEDGE 105、DSTなどの別仕様は分けます。GD独自の試打・計測、同一条件での疲労テストは行っていません。メーカー主張、第三者の体感、編集部の試打提案を区別して読める構成にしています。
しなりとタイミング:同じ「S」でも感触は決まらない
neoは先端の戻りが手がかり
日本公式は、通常950GHより中間部の剛性を高め、先端のしなり戻りを強調した設計と説明。ここでの比較相手は通常950GHであり、105より中間が硬いという意味ではありません。
105は手元のしなりも確かめたい
日本公式は、高めの先端剛性と操作性を説明しています。元調子という表示だけで「全体が硬い」「つかまらない」と判断せず、切り返しで待てるかを比べます。
第三者の体感
マーク金井のneo試打では、切り返しでの手元のしなりは105ほど大きく感じず、インパクトに向けて先端が鋭く戻ると評価。一方、筒康博はneoの手元を105に近い自然な感触と捉えています。
いずれもneoを評価した時の感想。2本を同じ完成条件で測った硬さの順位ではありません。
試打で見るのは「しなる/しならない」より、切り返してから自然に当てられるか。軽さを補おうと手で急いだり、戻りを待とうとスイングを変えたりしていないかを確かめたい。
振り心地の感想と硬さの数値を分ける
マーク金井の試打は、neo Sにタイトリスト718 AP3、SRとRには日本シャフトのオリジナルヘッドを使用。フレックス間でもヘッド条件が異なります。トルクや調子、フレックスの文字だけでは、クラブ全体のしなり感は説明しきれません。R/Sの選択も、同じヘッドで打点と弾道がそろう方を残すのが今回の提案です。
高さ・スピン・キャリー:止めたい距離から考える
neoの設計の狙いは、ロフトが立ったアイアンでも高さとスピンを確保すること。105は強い弾道と距離の操作を重視しています。ただし、neoなら必ず高い、105なら必ず低スピンという比較結果は、今回の資料からは出せません。
- 球の高さ・スピン
- 打ち出し角、最高到達点、スピン、落下角を一緒に見る。高い球でも、狙うグリーンで止まるかまで確かめる。
- キャリー・縦の幅
- 一番飛んだ球より、普段のキャリーと短くなるミスを見る。総飛距離にはランが含まれるため分けて記録する。
- 左右の曲がり・着弾
- 出球、途中の曲がり、最終着弾を分ける。左の大きなミスや右に残る球が、どちらで減るかを見る。
上の3項目はGOLF DNAの試打提案です。未取得の弾道曲線や左右分散を図にしたものではありません。
同じT300の原試打でも、数値を直接比べない理由
GDOの2019年T300試打は7番・29度、S、専用レンジボールという共通条件があります。しかしneoを打ったのは筒康博、105を打ったのは万振りマン。試打者が違うので、スピンや飛距離を差し引いてシャフトの効果にはできません。今回確認した資料では、同一試打者・ヘッド・ロフト・完成長さで2本の全ショットを比較できる計測値は見つかりませんでした。
重量:Sの8.5g差を、そのまま組み上がりに使わない
公表値の差は8.5g。ただしneoは39.5〜35.0インチ、105は41.0〜37.0インチの素材仕様です。同じ番手でも素材の長さが違い、完成時には切断する量も変わります。同じ完成長さのシャフトを量った8.5g差ではありません。
純正クラブを比べる時は、その番手の総重量とバランスも確認。ヘッド、グリップ、長さまで含めた実物の重さが、振った時の判断につながります。
R・SR・S・Xの公表仕様を開く
| フレックス | 950GH neo | MODUS 105 |
|---|---|---|
| R | 94.5g / 1.9° | 103.0g / 1.9° |
| SR | 97.0g / 1.8° | 設定なし |
| S | 98.0g / 1.7° | 106.5g / 1.7° |
| X | 104.0g / 1.6° | 112.0g / 1.6° |
| 素材の長さ/番手 | 39.5〜35.0インチ #1〜#W | 41.0〜37.0インチ #2〜#W |
| 調子 | 中 | 元 |
| 手元径/先端径 | 15.24 / 9.02mm | 15.24 / 9.02mm |
素材仕様の一覧で、同じ硬さ・同じ完成長さの実測比較ではありません。重量の数字やトルクが近くても、しなり方まで同じとはいえません。出典:neo/105。
選ぶための試打は、普段の7番と長い番手で
適正ヘッドスピードを製品名だけで線引きしません。今のクラブを基準に、同じ力感で狙った距離を打てるかを見る。以下は編集部の比較手順です。
条件をそろえ、今のクラブも打つ
同一ヘッド・番手・ロフト・完成長さ・グリップ・ボールを基本に、まず同じフレックス表記で比較。総重量とバランスも記録し、そろわない条件は残す。同じSを同じ硬さとは扱わない。
2本を交互に打ち、ミスも残す
片方だけ打ち慣れる前に、数球ずつ入れ替える。打点、キャリーの幅、左右の着弾、スピンを確認。ナイスショットだけを選ばず、ミスを含む結果と通常の球を分けて読む。
7番で決め切らず、長い番手へ
7番が振りやすくても、5番や6番で高さを出しにくい場合がある。実際に使う長い番手でキャリーと止まり方を確認し、短い番手の距離感も確かめる。
休憩を挟み、後半も同じ動きで打てるか
疲れた時に手が急ぐ、重さに負ける、球が低くなる、といった変化を見る。neoが軽いから必ず疲れにくいとは限らない。短い店頭試打で18ホールの楽さまで断定しない。
neoで軽さを感じてもタイミングが急ぐなら105も試す。105で後半のキャリーが落ちるならneoも試す。最終的に残すのは、いつもの力感で距離と着弾がそろう方です。
純正装着で買うか、今のヘッドをリシャフトするか
ヘッドも替えたいなら純正・カスタム装着
欲しいヘッドに2本の設定があるかを確認し、完成クラブとして試打する。シャフト名が同じでも、番手・長さ・総重量・バランスが異なれば振り心地は変わります。現行の設定と納期、保証は購入先で確認します。
今のヘッドが好きならリシャフト
まず交換後に近い仕様で試す。工房には今の総重量・長さ・バランス、変えたいミスを伝え、先端径・挿入条件や番手ごとの組み方を確認。本体代、工賃、グリップ、必要本数、調整費を含む総額で完成品の買い替えと比べます。
中古や「105」表記で取り違えないために
ラベルは「950GH neo」「MODUS³ TOUR 105」の末尾まで確認。通常950GH、MODUS³ WEDGE 105、TOUR 105 DSTは今回の比較と同一扱いにしません。中古では元の装着品か交換品か、長さや番手ずらしの履歴、ラベルと実物が一致するかを確認。公表の単体重量から中古クラブの総重量を推定しないようにします。