コラム / 名コースを旅する
英国 / スコットランド・ハイランド地方/インヴァネス近郊
キャッスル・スチュアートへ。 モレー湾の リンクスを 歩き、 ハイランドに 泊まる
GOLF DNA 公開: 情報確認:
海へ続くグリーンと、使う側を選べるフェアウェイ。キャッスル・スチュアートの18ホールに、ファームハウスの滞在と地元の食材を合わせる4人旅。

英国スコットランド北部、インヴァネス近郊のモレー湾。キャッスル・スチュアートは、海のすぐそばを歩きながら、広いフェアウェイのどこを使うか選べるリンクスだ。ギル・ハンスとマーク・パーシネンの設計は、自然な起伏と海へ溶け込むようなグリーンを組み合わせる。名コースへの挑戦でありながら、自分の力で攻略を組み立てる余地が大きい。4人で一軒に泊まり、あの一打を食卓でも話せる旅にしたい。
広く見えるからこそ、狙う側を決めたくなる
最初に意識したいのは、フェアウェイに乗れば同じ、ではないこと。2番なら、2オンを狙う時は左上の台地、3打目でグリーンを狙う時は右下の窪地というように、公式ガイドも作戦による使い分けを勧めている。飛ばせる人だけの楽しみではなく、自分が次に打ちたい距離から逆算して着地点を選ぶ。海の眺めを楽しみながら、その一打の目的もはっきりさせよう。
終盤は短いパー4の16番、長いパー3の17番、パー5の18番。攻めたい気持ちと、守りたいスコアが交互に現れる3ホールだ。17番は右の危険が目に入るが、左や手前の起伏を使って球をグリーンへ運ぶ考え方もある。高い球で旗だけを狙わず、地面が助けてくれる場所を見つける。最後まで選択する楽しさが続くことが、このリンクスの魅力になる。
紹介は不要。コース名まで指定して予約する
カボット・ハイランズには、キャッスル・スチュアートと、2026年に本開業したオールド・ペティの2コースがある。世界100選で今回訪ねるのはキャッスル・スチュアート。予約の問い合わせにはコース名を明記し、別コースの枠だけを確保して旅を決めないようにする。ビジターは紹介なしで申し込み可能で、ハンディキャップ証明も求めない案内だ。
| 項目 | 予約時の整理 |
|---|---|
| ビジター | ○ 紹介不要。希望コース・日時・人数を公式予約担当へ。 |
| プレー | 原則徒歩。医療用の乗用カートは診断書と事前依頼が必要。 |
| キャディー | 事前依頼・空き次第。料金と任意のチップは当日英ポンドの現金で直接支払い。 |
| 2026年営業 | キャッスル・スチュアートは3月27日〜11月14日の案内。別年は日程を確認。 |
複数のティーから楽しめるので、初日は無理な距離を選ばない。自分の持ち球と当日の風なら、どの設定が面白いかをスタッフに相談しよう。36ホール券は連続7日以内に回り、2回目も最初の予約時に押さえる条件。季節によって対象コースの組み合わせが異なるため、2日続けて同じコースを回るつもりなら、その内容で見積もりを取る。
4人で泊まるなら、寝室4つのファームハウス
敷地内の宿泊棟は4〜8人向けで、少なくとも1ラウンドする人が利用する仕組み。今回は4人でファームハウスに3泊する提案だ。共用のラウンジ、ダイニングとキッチンがあり、クラブハウスやモレー湾を望む。寝室はそれぞれ浴室付きで、ベッドはスーパーキングにもシングル2台にも組み替えられる。4人なら一人一室、8人なら各室2人など、同行者の関係に合わせて使い方を相談しよう。
濡れたゴルフウェアやクラブを乾かせる部屋も、ハイランドの滞在では頼もしい。宿にはコンチネンタル朝食が付くが、温かい料理を含むクラブハウスの朝食まで同じ内容とは限らない。追加の食事サービスや夕食は別に確認する。2人だけの旅なら、4人用の料金を一人分に読み替えず、市内の宿とゴルフを別々に組む方が選択肢を持てる。
ハドックと地元のビールで、歩いた一日を締める
ゴルフ当日の食事は、アールデコ様式のクラブハウスへ。2026年の公開メニューには、北海のハドックをブラック・アイルのビール衣で揚げたフィッシュ&チップスがある。牛肉はハイランド、卵やチーズも近隣から仕入れる方針。ここで食べる理由が食材の背景にもある。実際に選べる料理は当日のメニューで確かめ、海風を受けた後の空腹を気持ちよく満たしたい。
昼食・夕食の案内は12〜20時なので、遅いスタートの日にラウンド後の夕食を無条件で当て込まない。ティー時刻と食事の時間を一緒に相談し、必要ならゴルフ前を主な食事にする。別の日はインヴァネスの町へ出るか、予約担当が案内する地元の店へ。飲む夜は運転を別に手配し、ファームハウスで過ごす時間まで残しておこう。
3泊4日は、名コース1日とハイランドの余白
| 日 | 4人旅の組み方 |
|---|---|
| 1日目 | インヴァネス周辺に到着。ファームハウスへ入り、食事と翌日の準備。 |
| 2日目 | キャッスル・スチュアートを18ホール。クラブハウスで地元の食材を楽しむ。 |
| 3日目 | 町や湾岸を訪ねる。希望者は追加予約したラウンドへ。 |
| 4日目 | 朝食後、空港・鉄道へ移動。日本との往復日程は別に取る。 |
コースを増やすことだけを旅の目的にしない。初日の18ホールで、左の起伏を使った球や、攻めるのをやめた判断を仲間と振り返る時間が、この宿にはある。もう一度回るなら、前日とは違う風の中で作戦を変える。誰かのベストスコアだけでなく、4人それぞれの面白かった一打が食卓に並ぶ旅になる。