コラム / 名コースを旅する
英国 / スコットランド・アバディーンシャー/クルーデン・ベイ
クルーデン・ベイへ。 砂丘の 先を 想像し、 北海の 村に 泊まる 3泊4日
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砂丘がつくるブラインドの一打を楽しむ、スコットランド北東岸の旅。村の小さなホテルと季節の食事を拠点にする。

砂丘の向こうへ打ち、歩いてからボールの行方を知る。クルーデン・ベイでは、見えていない部分を想像する時間がゴルフの楽しさになる。スコットランド北東岸、アバディーンシャーの海辺で、起伏のあるリンクスと小さな村に滞在する旅だ。名コースを一つ回って次へ急ぐより、ここでは同じ宿に3泊して、海とゴルフの距離の近さを味わいたい。
見えない先にこそ、リンクスの面白さがある
クルーデン・ベイには、隠れたグリーンやブラインドのショットがある。距離計に出る数字だけでは、球の落ち方や次に残るライまで決められない。どの線へ打ち出し、どこに止めるか。地形をよく知るキャディーの言葉を頼りに考える一打は、普段のコースにはない集中を連れてくる。
微妙にうねるグリーンも、このリンクスの個性だ。海の眺めに気を取られていると、最後の数メートルで想像以上の曲がり方をするかもしれない。遠くからは一枚に見えた面を近くで読み直し、外した球をどんな高さで戻すかを考える。大きな景色と小さな起伏の両方が、一日の記憶に残る。
初めてなら、スコアをまとめることと、ホールを覚えることを分けて楽しみたい。安全な側へ打った理由や、キャディーが示した狙いを一つずつ持ち帰る。想像どおりに運べなかった場面も、食事の席で話したくなる材料になる。難しさに付き合う余裕を作るためにも、到着したその日に主役の18ホールを詰め込まない旅程にする。
○ ビジターでも回れる。オンライン予約はなく、直接相談
クラブは会員同伴なしのビジターを受け入れている。オンライン予約システムは設けず、電話またはメールでティータイムを相談する方式だ。世界100選の対象はチャンピオンシップ・コースなので、問い合わせにはコース名と希望日、人数を明記する。隣の9ホール、セント・オラフとの取り違えを避けたい。
| 項目 | 出発前の準備 |
|---|---|
| ビジター | ○ クラブへ直接問い合わせて予約 |
| 実力の証明 | ハンディキャップ証明または技量の証明を提示できるよう準備 |
| 週末 | 土曜14時以降、日曜12時30分以降の午後枠が基本 |
| プレー方法 | 地形のため乗用カート不可。医療上の理由があっても提供なし |
| キャディー | 事前希望、手配確約なし。終了後にポンド現金で直接支払う |
村にはATMがないとクラブが案内しているため、キャディー代の現金は到着前に準備したい。料金は対象年の案内で確認する。歩きの負担が心配なら、電動トロリーの手配を相談し、靴や防風着にも気を配る。カートを現地で借りれば大丈夫、という組み方ができないコースだ。
3泊4日。翌日はセント・オラフで軽く遊ぶ
| 日程 | 過ごし方 |
|---|---|
| 1日目 | クルーデン・ベイへ移動。村のホテルに荷物を置き、早めに夕食 |
| 2日目 | チャンピオンシップ18ホール。終了後はクラブで食事を取り、ホテルへ |
| 3日目 | 希望と空きが合えばセント・オラフの9ホール。残りは海辺で過ごす |
| 4日目 | 朝食後に出発。アバディーン方面への移動に余裕を持たせる |
公式の2027年夏・ショルダー料金では、チャンピオンシップを回る当日、前日、翌日のいずれかにセント・オラフの9ホールが含まれる。今回は翌日に置き、歩き疲れや天候を見ながら楽しむ案にした。無料だからと同日に27ホールを必須にせず、利用できる枠も主役の予約と一緒に確認しておく。
2日目の昼食は、地元食材を使うクラブのケータリングが候補になる。プレー前に注文の相談ができ、出発を急ぐ人向けには持ち出しの昼食も用意できるという。今回は午後に長距離移動を入れず、座って食べる時間を残したい。厨房の終了は早まる場合もあるので、遅いスタートなら食事の時間を先に確認する。
キルマーノック・アームズで、村の夜を過ごす
宿は村のキルマーノック・アームズを候補に。ツインを選べる客室や、庭に向いた部屋などがある。コースの豪華なリゾートに閉じこもる滞在とは違い、村に戻って荷物を置き、夕食を楽しみ、翌朝またゴルフへ向かう。その繰り返しが、遠いスコットランドの海辺を少し身近にしてくれる。
ホテルの1888レストランでは、アバディーンシャーの山から海までの食材を生かした季節料理を楽しめる。具体的な魚や肉を決め打ちせず、その日のメニューから選びたい。宿泊客向けには毎日の夕食営業が案内されているので、部屋と一緒に席を予約しておくと、ラウンド後に食事先を探して走り回らずに済む。
もう少し夜を楽しむなら、ホテルのKillie Barで一杯という選択もある。翌日に9ホールを予定しているなら深酒はせず、その日の風や狙いを話す程度に。名コースの旅でも、毎晩かしこまったコース料理を重ねる必要はない。気軽に戻れる食卓があることは、3泊する旅の大きな良さになる。
砂丘の記憶を、翌朝まで持ち越す
クルーデン・ベイの魅力は、写真に写る海の大きさだけでは語れない。見えない場所へ打った球を追い、起伏を越えて結果を知る楽しさがある。翌朝も同じ村で目を覚ませば、急いで通り過ぎた一ラウンドではなく、北海のそばで遊んだ数日間として思い出せる旅になる。