銀→銅→金、最後の1点は五輪にあった リディア・コが27歳で殿堂入りした日
GOLF DNA編集部🇳🇿

3行まとめ
- リオ銀、東京銅、パリ金。
- リディア・コは五輪3大会でメダルの色を一段ずつ変えた。
- LPGA殿堂は27点制で、2022年から五輪金が1点対象。
銀、銅、そして金。リディア・コの五輪3大会は、表彰台の色だけ見ても出来すぎた物語だ。
2016年リオで銀。2021年に開催された東京2020で銅。そして2024年パリで金。国際ゴルフ連盟の公式記録では、コは五輪ゴルフで3大会連続してメダルを獲得し、3色すべてをそろえた最初のゴルファーになった。
ただし、この3枚のメダルはLPGAの殿堂入りという別のゲームでは、同じ重さではなかった。
銀と銅では、殿堂ポイントは増えない
LPGAの殿堂はポイント制だ。現在も資格到達には27点が必要とされている。
ツアー勝利やメジャー勝利、年間最優秀選手、平均ストローク最少のベアトロフィーなどで点を積み上げる。そして2022年3月の基準変更で、五輪の金メダルにも1点が与えられるようになった。適用はゴルフが五輪へ復帰した2016年までさかのぼる。
ここで面白いのは、五輪メダルなら何色でも点が入るわけではないことだ。ポイント対象として加わったのは金だけ。リオの銀も東京の銅も、コの五輪史では大きな実績だが、殿堂ポイントを直接増やす項目ではなかった。
だからこそ、パリの金にはもう一つの意味が生まれた。
パリへ行く時点で「あと1点」
2024年春、LPGAの公式資料はコを殿堂入りまで「あと1点」、26点と記していた。
その26点は、当時のLPGA通算20勝のうちメジャー2勝を含む勝利実績に、2015年と2022年の年間最優秀選手、2021年と2022年のベアトロフィーを重ねたものだった。
つまり、パリ五輪は単に「まだ持っていない金メダルを取りに行く大会」ではなかった。勝てば、五輪の金と殿堂入りが同じ1打の先に並ぶ大会になっていた。
2024年8月10日、ル・ゴルフ・ナショナル。コは通算10アンダー、278で優勝した。銀、銅に続く金。これで五輪メダルの3色をそろえ、同時にLPGA殿堂の27点目を獲得した。
LPGAはその後、コを35人目の殿堂入り選手として扱っている。公式資料では、現行基準のもとで27歳3か月17日の最年少殿堂入りとも記録されている。
「最後の1点」が五輪に置かれていた偶然
コの物語が少し変わって見えるのは、殿堂制度の変更時期だ。
彼女がリオで銀を獲った2016年には、五輪金を殿堂ポイントへ加える現在の仕組みはまだなかった。2022年に金メダル1点が追加され、それが2016年まで遡って適用された。そして2年後、コ自身がその1点を取りにいける立場でパリを迎えた。
制度が変わり、選手の実績が積み上がり、最後に残った1点と金メダルが同じ場所で重なった。
2026年現在、LPGAの殿堂ページは今も27点を資格到達ラインとして掲げ、リディア・コを殿堂入り選手として掲載している。
銀から銅、銅から金へ。普通ならそれだけで十分にきれいな物語だ。
けれどコの場合、最後の金色だけは記念品では終わらなかった。その1枚が、そのまま殿堂の最後の1点になった。
出典:igfgolf.org(2・3) / LPGA(2・3・4)
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- LPGA会員としてのプロ初戦を優勝した。