2015年はコンシード騒動、2019年は優勝決定パット ペターセンが欧州主将まで担ったソルハイムカップ
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- 2015年はコンシード騒動の当事者となり翌日に謝罪。
- 2019年は約7フィートのパットで欧州の勝利を決めて引退し、2023・2024年は欧州主将へ。
- スーザン・ペターセンのソルハイムカップでの役割変化を、2026年の後継主将まで公式記録で追う。
ソルハイムカップで、スーザン・ペターセンの立場は大きく変わってきた。
2015年は、コンシードをめぐる騒動の中心にいた選手。2019年は、欧州の勝利を決めるパットを沈めた選手。そして2023年と2024年には、欧州チームを率いる主将として大会へ戻った。
この流れだけを並べると、「騒動から名誉挽回へ」という物語にしたくなる。だが、公式記録を追うと、確認できるのはもっと具体的な役割の変化だ。
2015年、短いパットを拾ったところから騒動が始まった
2015年大会のフォアボールで、アリソン・リーは短いパットをコンシードされた、つまり「OK」を出されたと考えてボールを拾った。
しかし欧州側はコンシードしていなかった。このため欧州側が17番を取り、ペターセンとチャーリー・ハルの組はその試合を2アップで勝った。
翌日の9月21日、ペターセンはこの騒動での自身の役割について公に謝罪した。
大会全体では、米国がシングルスを6対10の4点差で迎えながら逆転し、14.5対13.5で優勝。当時のソルハイムカップ史上最大の逆転となった。
ここで切り分けておく必要があるのが、騒動と逆転の因果関係だ。公式記事には、この出来事が米国側のさらなる動機になったという流れはある。だが、コンシード騒動が最終日の逆転を直接生んだと証明する材料はない。
2015年のペターセンは、勝敗だけではなく、規則上の処理とスポーツマンシップをめぐる議論の当事者になった。
4年後、今度は欧州の勝利を決めるパットを打った
次の大きな転換は2019年だった。
ペターセンは約18カ月の産休を経て競技へ戻り、その後に出場した米女子ツアーはわずか3試合という状況でソルハイムカップを迎えた。
最終日の18番。約7フィートのパットを沈め、欧州の勝利を決めた。最終結果は欧州14.5、米国13.5だった。
そして、その直後にプロ競技からの引退を発表した。
2015年に論争の中心にいた選手が、4年後には勝利を決める一打を沈めた。物語としては「贖罪」と呼びたくなる並びだ。
しかし、今回確認したペターセン本人の発言や公式大会資料では、本人が2019年の勝利を2015年の「贖罪」と位置づけた一次発言は確認できない。
だから、この2大会は無理につなげない方が正確だ。2015年には謝罪があり、2019年には優勝決定パットと引退があった。それぞれが公式記録として残っている。
選手を終えた4年後、役割は「主将」へ変わった
ペターセンはその後、2023年の欧州チーム主将に就任した。
2023年大会は14対14。引き分けだったが、前回王者の欧州がカップを保持した。
さらに2024年も続けて欧州主将を務めた。この大会は米国が15.5対12.5で勝ち、欧州はカップを失った。
選手時代なら、どのホールを取り、どのパットを決めたかが結果として残る。主将になれば、大会での責任はチーム全体へ移る。
そのため、2023年のカップ保持だけを見て「成功」、2024年の敗戦だけを見て「失敗」と主将としての評価を決めるのは、この公式記録だけでは足りない。
それでも役割の変化ははっきりしている。2015年にはコース上の出来事の当事者だった選手が、2019年には勝利を決める選手となり、2023年と2024年には欧州を率いる側へ回った。
2026年、欧州主将はアンナ・ノルドクビストへ
2026年大会では、欧州の主将はアンナ・ノルドクビストに交代した。
9月13日に終了した大会で欧州は米国を15対13で破っている。これにより、ペターセンが欧州主将を務めた時期は2024年までで一区切りしたことも確認できる。
2015年から振り返ると、ペターセンのソルハイムカップでの歩みは、一直線の「悪役から英雄へ」という話ではない。
コンシード騒動の当事者となり、翌日に謝罪した。4年後には欧州の勝利を決めるパットを沈め、その場で競技生活を終えた。さらに4年後には主将として戻り、2大会で欧州を率いた。
同じ大会の中で、プレーそのものの当事者から、勝利を決める選手、そしてチームを預かる主将へ。公式記録から見えるのは、美談よりもその役割の変化である。
出典:LPGA(2・3・4・5・6・7) / solheimcup.com(2・3)
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