パットの「1位」は指標で3人に分かれる 松山英樹は7.6m超21位、金谷拓実はSG29位
GOLF DNA編集部🇯🇵

3行まとめ
- 2026年PGAツアーは、パーオン時の平均パット数が1.760で1987年以降の最少水準。
- ウィンダム・クラークはパーオン時平均1.690、スコッティ・シェフラーは25フィート超成功率9.46%、ジェイコブ・ブリッジマンはSG・パッティング+0.684でそれぞれ1位。
- 松山英樹は25フィート超21位、金谷拓実はSG・パッティング29位だった。
パットがうまい選手を一人選ぼうとしても、見る数字で答えが変わる。
2026年PGAツアーは37試合を終えた時点で、パーオンしたホールの平均パット数がツアー全体で1.760。GDOは、記録が残る1987年以降で最少水準だと伝えている。
ただし、部門別の首位は同じ選手ではない。パーオン時の平均パット数はウィンダム・クラーク、25フィート(約7.6m)超の成功率はスコッティ・シェフラー、ストロークス・ゲインド(SG)・パッティングはジェイコブ・ブリッジマンが1位だった。
平均1.690のクラーク、7.6m超9.46%のシェフラー
クラークはパーオンしたホールの平均パット数が1.690で1位。パーオンしたホールで1パットにした割合も44.73%で1位、そこからバーディ以上につなげた割合も36.76%で1位だった。
一方、シェフラーはパーオン時の平均パット数1.695で2位。25フィート超のロングパット成功率は9.46%で1位だった。
同じ「パットがうまい」という言葉でも、平均打数を見るのか、長い距離を決める割合を見るのかで首位が変わる。
「打数」ではなくフィールドとの差を見ると、ブリッジマンが1位
別の物差しがSG・パッティングだ。GDOは、フィールドに対してパッティングがスコアへどれだけ貢献したかを測る指標として説明している。
この部門はブリッジマンが+0.684で1位。距離別の成功率と25フィート超からの3パット回避率を組み合わせた「トータルパッティング」も37.3で1位だった。
つまり、単純な平均パット数とは別の計算でも首位が存在する。どの数字を使うかで「最強」の意味は変わる。
松山英樹は25フィート超21位、10〜15フィート107位
松山英樹はパーオン時の平均パット数が1.743。1ラウンドの総パット数は28.42で26位、1パット率は42.15%で27位だった。
距離別では差がある。25フィート超は7.19%で21位。一方、10〜15フィート(約3.0〜4.6m)は29.55%で107位だった。SG・パッティングは-0.013で86位。
同じ選手でも、総パット数、距離別の成功率、SGでは見える順位がかなり違う。
金谷拓実はSG29位、パーオン率は137位
金谷拓実はSG・パッティングが+0.338で日本勢最上位の29位。トータルパッティングは72.5で10位、スクランブリングは8位だった。
一方、パーオン率は63.40%で137位。これは「パットがアプローチの弱さを補った」と因果まで証明する数字ではない。ただ、グリーンへ乗せる頻度の順位と、グリーン上でのスコア貢献度の順位が大きく違うことは確認できる。
「うまい」と言う前に、何を測っているか
ここからはGOLF DNAの解釈だ。
平均パット数、1パット率、距離別成功率、SG・パッティングは、それぞれ違う問いに答えている。だから一つの順位だけで「この選手が世界最高のパット巧者」と決めると、別の強みを落としやすい。
2026年の数字では、クラーク、シェフラー、ブリッジマンが別々の指標で1位になり、松山と金谷も指標によって順位が大きく動いた。
パットの数字を見るときは、まず「何を測った順位なのか」を確認する。その一手間だけで、選手のグリーン上の強みはかなり違って見える。
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