パターシャフトの違いと選び方
打感・距離感で比べる主要モデル
好きなヘッドなのに、距離が合わない。長いパットでは手を足し、短いパットでは当たりを緩めてしまう。ヘッドを買い替える前に、シャフトを試す余地はある。
ただし、パター用のカーボンはどれも同じではない。切り返しでヘッドの重さを感じさせるものもあれば、手を動かした分だけヘッドがついてくるものもある。柔らかい打感でも、ストローク中はほとんどしなりを感じないシャフトもある。
MC PUTTER、ディアマナ、STABILITY、LA GOLF、KBS、ALL INから、ファイアーエクスプレス、TPT、L.A.B.の専用シャフトまで。スチールや純正品も含め、何を変えたいときに、どこから打ち比べるかを見ていこう。
2026年10月時点の公式仕様と原試打を参照。GOLF DNAによる実打計測ではありません。本文ではメーカーの設計説明と、試打者が打って感じたことを書き分けています。
同じ「カーボン」でも、変えたい感触は違う
カーボンに替えれば柔らかくなる、とは限らない。しなるかどうかと、ボールを打ったときに手へ何が伝わるかは別の話だ。硬いシャフトに振動を抑える素材を組み合わせた製品もある。まずは今のパターで気になる感触を一つ決めると、候補を絞りやすい。
| 変えたいこと | 最初に比べたい候補 | 打って確かめるところ |
|---|---|---|
| 切り返しに間を作りたい | MC PUTTER SMOOTH/Diamana Flex1.0 | ヘッドを待てるか。長い距離で当たり際を合わせられるか |
| 手元とヘッドの動きを近づけたい | MC PUTTER X-FIRM/LA GOLF P-Series/STABILITY | 振り幅を変えたとき、ヘッドの遅れが気にならないか |
| 重さも変えてみたい | Diamana P105・P135/Fire Express PT/N.S.PRO PUTTER | 短いパットで始動できるか。長い距離で振り幅が足りるか |
| スチールの感触を残したい | KBS CT TOUR・ONE STEP/N.S.PRO/島田ゴルフ | 芯と芯を外した当たりの区別、ヘッドの重さの感じ方 |
| 曲がった純正シャフトを使っている | ALL IN RETROFIT/STABILITYの複合構造モデル | 元のネック形状を生かした組立ができるか |
| L.A.B.のカスタムで迷っている | ACCRA/GEARS/Diamana matte/TPTなど | そのヘッドの注文仕様、打感、工場でのバランス調整 |
メーカー名で二択にする前に、重さ違いと硬さ違いを分けたい。MC PUTTERは115gの中で硬さを選ぶシリーズ。一方、ディアマナは重量帯とフレックスの両方を選ぶ。ファイアーエクスプレスは軽いモデルと重いモデルで硬さの狙いまで違う。比べ方がそれぞれ異なる。
MC PUTTERは、ヘッドを待つか、自分で動かすか

三本の違いが分かりやすいのがMC PUTTERだ。SMOOTHは切り返したときにヘッドが少し残り、そこから前へ出てくる感じを使う。フジクラ公式の石井良介・奥嶋誠昭両プロによる試打でも、間の取りやすさと、ボールを押し出す感触が挙げられている。
FIRMはその動きが控えめになる。X-FIRMまで行くと、ヘッドがついてくる反応がはっきりし、自分の手の動きで距離を作る感覚に近づく。同じ試打で石井プロが最も均一性を出せたのはFIRMだった。最も硬い一本が誰にとっても最も揃う、という結果ではなかった。
| モデル | ストロークと当たり際 | 試打で見落としたくない点 |
|---|---|---|
| SMOOTH | 切り返しでしなりを感じやすく、当たりは柔らかい | 吉田氏は長いパットでアッパーになりやすい点にも言及。短い距離だけで決めない |
| FIRM | SMOOTHほど待たず、少ししなやかな感触を残す | 今のスチールとのリズムの違いを確認する出発点に |
| X-FIRM | しなりの存在感が薄く、当たりはソリッド | 強く打たなくても距離を出せるか。硬い感触が安心につながるか |
急いで打ってしまう人でも、SMOOTHを持てば自動で直るわけではない。ヘッドが戻るのを気持ちよく待てるか、それとも待ち切れずに手を足すか。長い上りのパットで差が出る。X-FIRMも、打感が硬いから球が必ず速いという意味ではない。
ディアマナは、P105とP135の重さを先に選ぶ

ディアマナはP105とP135があり、それぞれにFlex1.0と2.0がある。1.0はしなりを使ってゆったり打つ方向、2.0は手元の操作と当たりの情報を伝える方向の設計だ。重さと硬さが一緒に増える四段階のシリーズではない。
| モデル | Flex1.0 | Flex2.0 | 選ぶ順序 |
|---|---|---|---|
| P105 | 110.5g | 111.0g | まず軽い側で振り幅を出せるかを確認し、同重量帯で硬さを比べる |
| P135 | 138.0g | 138.0g | 全体の重量感が心地よいかを確認し、1.0と2.0の当たりを比べる |
筒康博氏は、同じテーラーメイド「ジュノ TB1ツアートラスヒール」のヘッドにP135の1.0・2.0とP105の1.0を装着して比較している。P135では硬さの差以上にシャフトの重さを感じ、ゆっくりしたテンポになった。一方、P105の1.0はヘッドの重さを感じながら、自分で動かす感覚が出たという。
この違いは、軽いほどヘッドを感じなくなる、という説明では捉えにくい。手元から全体を重くしたいのか、ヘッドの重さを残して振り幅を変えたいのか。P135で短いパットは落ち着いても、長い距離で届かせるために手を使うなら、P105も比べたい。
ただし、この原試打で打たれていないP105の2.0まで、同じ感想を当てはめることはできない。四本を一度に用意できなければ、まずP105とP135の近いフレックスで重さを選び、そのあと硬さを詰めるのが試しやすい。
STABILITYとLA GOLFは、硬さと打感を分けて見る
STABILITYは、一本物か、スチールと接ぐかも違う
BGTのSTABILITYは、手元側のカーボンと先端側を接ぐ構造が特徴だ。現在の公式ラインにはTour、Carbon Pro、一本物のOneが並ぶ。古いCarbonとCarbon Proも同じ仕様として扱わないほうがいい。
TourとCarbon Proは複合構造、Oneはホーゼルへ直接入れる一本物。曲がったシャフトのパターを使っている人には、この構造差が大きい。見た目や重量だけでOneを選ぶと、今のヘッドには使えないことがある。
BGTは高い剛性と柔らかな打感を両立する設計として説明している。カチカチの棒のような当たりを想像する必要はない。ただし、One・Tour・Carbon Proのどれが自分の距離を一番揃えるかは、公式の剛性説明だけでは決まらない。
実際の効果を調べた例もある。MyGolfSpyは2019年、同じベティナルディBB1の二本を純正スチールと当時のSTABILITYで組み、10人が5・10・20フィートを打ち比べた。5・10フィートではSTABILITYの総パット数が少なく、20フィートでは純正スチールがわずかによかった。
計測では打ち出し方向のばらつきが小さくなる一方、全員に共通する明確な優位は確認されなかった。合う人には差が出ても、替えるだけで誰でも入るわけではない。そして、これは旧STABILITYの試験。現行TourやCarbon Pro、Oneの成績として読み替えることはできない。
LA GOLF P-Seriesは、しなりを使わずに打ちたい人の比較対象
LA GOLF P-Seriesも、たわみを抑える高剛性設計に、振動を抑える素材を組み合わせる。公称105g・135gに加えてアームロック向け180gがあり、標準長用と長い仕様を区別する。
MC PUTTER SMOOTHのように切り返しでしなりを感じたい人と、手を動かしたらすぐにヘッドが動いてほしい人では、欲しい感触が違う。P-Seriesは後者として比べる候補だ。ただ、しならないことと、打点を外しても距離が全く変わらないことは別。芯を外した球も打って判断したい。
吉田朋広氏のP-Series試打でも、引き始めから反応が早く、ヘッドと一緒に動く感触が報告されている。105は軽快でタッチを付けやすく、135は硬さと重さを感じる、という違いだった。三本のMC PUTTERで硬さを選ぶのとは異なり、こちらはまず振り出しやすい重さを探す比較になる。
過去の試打には、オーバーホーゼル用のP-Series SOHOも登場する。通常P-Seriesとは構造と装着対象が異なるため、中古で見つけた場合も名前だけで互換性を判断しないようにしたい。
P-Seriesはストレート形状で、公式はLネックなどシャフトをホーゼル内へ差す構造を対象としている。ダブルベント用の代替品として、そのまま購入するシャフトではない。
KBS、日本シャフト、島田ゴルフ。スチールにも選択肢がある
今のパターで、芯とトウ側に当たった感触を手で区別できている。その情報を残したいなら、スチール同士の比較も面白い。日本シャフトも、振動を必要以上に消さず、打点の違いを感じ取れることをパター用スチールの特徴としている。
| シリーズ | 確認できた仕様 | 比較するときの着眼点 |
|---|---|---|
| KBS CT TOUR PUTTER | 124g。ストレート・シングルベント・ダブルベント | 全体と先端の剛性を高めた設計。今のネック形状に合うか |
| KBS ONE STEP PUTTER | 130g。ストレート | 振動を抑えつつ感触を残す設計。CT TOURとの当たりの違い |
| KBS GPS | 国内公式124g・.370。カーボン製ストレート | CT TOURから素材を変えたとき、手への伝わり方がどう変わるか |
| KBS GPS Heavyweight/Broomstick | 海外公式155g/210g・49インチ | 通常GPSと重量版・長尺版を混同しない。国内取扱は別途確認 |
| N.S.PRO PUTTER SERIES | 120g・140g・160g。各重量に9.0mm/9.4mmの先端径 | 同系統のスチールで、全体重量の好みを比べる |
| 島田ゴルフ NSTP | 公式のNSTP-120は122g、130は132g、140は148g | 型番の数字を実重量と決めつけない。NPSやJSPとも別仕様 |
CT TOURは124g、ONE STEPは130g。6gの差だけを見て「少し重いほう」と選ぶより、インパクトでどれだけ手応えを残したいかを比べるほうがよい。両者の公式説明でも狙いは異なる。ここでは同じヘッドでの実測比較が揃っていないため、転がる距離の順位は付けない。
日本シャフトは120・140・160gと重量の段階が大きい。島田ゴルフもノンステップのNSTP、ステップ付きのNPS、先端径が異なるJSPなどがある。「標準スチール」という一種類にまとめてしまうと、リシャフト後に感じる違いを見落とす。
ALL INは、今の曲がったシャフトを生かせるかが入口
UST Mamiya ALL INは、グラファイト、ストレート、レトロフィットの三種類。これは硬さの松竹梅ではなく、構造と取り付け方の違いだ。
| タイプ | 公称重量 | 構造と確認点 |
|---|---|---|
| GRAPHITE | 126g | 全体がカーボン。ストレート形状で、ヘッドへの適合を確認 |
| STRAIGHT | 109g | カーボンと先端スチールの複合。GRAPHITEと同一構造ではない |
| RETROFIT | 90g | 元のスチール先端部を利用して接続するタイプ。接続条件を組立資料で確認 |
ALL INの狙いは、しなりを大きく使うことよりも、重いヘッドを動かすときのたわみやねじれを抑えることにある。大きいマレットを長く振るとヘッドの追いつき方が気になる、という人には比較対象になる。これはメーカーの設計説明からの候補選びで、装着すれば誰でもロングパットが寄るという試打結果ではない。
特にレトロフィットの90gは、残したスチール部分を含む完成時のシャフト重量ではない。数字だけを見て、109gのストレートより必ず19g軽く仕上がるとは計算できない。元のヘッドと曲がりを残せるか、完成長や接続位置をどうするかまで含めて工房に相談したい。
ファイアーエクスプレスは「軽く硬い」と「重くしなる」を比べる

ファイアーエクスプレスPTは、軽いPT90HMを硬めに、PT130・PT145を重さに対して柔らかめに作っている。重いほうが硬い、という並びではない。
| モデル | 公称重量 | 設計の違い |
|---|---|---|
| PT90HM | 95g | 細めで硬め。自分で当たりを作る感触を比べたい |
| PT130 | 137g | 重量感としなりを組み合わせる |
| PT145 | 153g | 重さを増やし、しなりを使う設計を残す |
軽快に引いて自分で打ちたいのか、全体の重さを感じてゆっくり動かしたいのか。PT90HMとPT130の比較は、同じシリーズでもこの違いを見られる。PT130から145へ重くするなら、1mで落ち着くだけでなく、10mで無理なく振れるかも確認したい。
EG TP-100は、強く当てたときの距離感を比べたい
エッジワークスは公式名「EG TP-100」を展開する。製品重量100g、長さ35.5インチ、先端径9.2mm。試打記事では「EG PT-100」と表記されているが、購入時はメーカーの正式表記と現物を照合したい。
吉田朋広氏の試打では、強く当てても想像以上に先へ行きすぎない感触が報告されている。柔らかく打とうとしてインパクトを緩めがちな人には、普段の強さで打てるかを確かめる候補になる。ただし、シャフト自体がカップの位置を知って減速させるわけではない。同じ振り幅での初速や止まる位置まで見て選びたい。
TPT PULSEの50・60・70は、重さの数字ではない
TPTはL.A.B.向けの専用品だけでなく、PULSEも展開している。公式は現在プランバーネック系への対応を案内しており、どのヘッドにでも挿せるわけではない。50・60・70も重量50g・60g・70gの意味ではなく、フィーリング違いのモデル名だ。
PULSEの公式設計は、50bpmが最もソフト、60bpmがその中間、70bpmが硬い側。硬さを変えても転がりや安定性を揃えることを狙っている。ただし、それはメーカーの設計目標であり、打ち手の動きまで三本とも同じになるという保証ではない。
吉田朋広氏は同じパターヘッドで三本を試している。50は当たりが柔らかく、60は少し硬質、70はヘッドとの一体感と当たりの明瞭さが増すという感想だった。一方、しなりの違い自体は繊細で、短いパットでは分かりにくく、6m以上で違いを捉えやすかったとしている。
短い試打マットで数球打って「差がない」と決めるには惜しいし、反対に硬さの違いを大きな性能差へ膨らませる必要もない。長い距離で、同じくらいに振ったつもりの球がどこに止まるか。PULSEはそこを落ち着いて比べたい。
L.A.B.は専用仕様を確認。ACCRA、GEARS、ディアマナもある
L.A.B.のカスタムで迷っているなら、市販シャフトの比較と少し話が変わる。現在の海外公式にはACCRA、GEARS、Diamana matte、TPTに加え、Graphite DesignのTOUR AD Blackも掲載されている。対象ヘッドや長さ、地域で選べる仕様を確認する必要がある。
ACCRA x L.A.B.は、L.A.B.が自社ライン内で最も柔らかな打感と説明する仕様。GEARSは先端の硬さを持たせながら、スチールに近い明瞭な感触を狙う。柔らかい打感が好きか、芯を外したことをはっきり知りたいかで、まず打ち比べる相手が変わる。
ここでいうACCRAの感想を、そのまま市販のACCRA SYNCへ移してはいけない。SYNCは別の製品として85g・135g、.355・.370の展開がある。同様にDiamana matte x L.A.B.を、国内市販P105・P135のどれかと同じだと決めつけることもできない。
TOUR AD Black x L.A.B.は、通常のウッド用TOUR ADとは別の専用設計だ。L.A.B.は高弾性50Tカーボンを使い、自社掲載ラインで特にたわみを抑えた仕様と説明している。剛性感を求める人には比較候補になるが、この一本の実打感想を確認できたわけではない。高価だから距離感も最もよい、とは言えない。
L.A.B.の旧い案内にはGEARSやディアマナが出ていないものもある。逆に海外の現行紹介ページに載っていても、国内の注文画面で全て選べるとは限らない。候補を決めたら、そのヘッドでの見積もりと試打仕様を揃えたい。
シャフトがねじれにくいことと、ヘッドがゼロトルク設計であることも別だ。L.A.B.は工場外で修理した場合の完全なバランスを保証していない。好きな市販シャフトを挿せば元のLie Angle Balanceがそのまま保たれる、と考えず、正規窓口で適合と調整を確認したい。
純正のSTROKE LABやPXG M16も、名前だけで判断しない
STROKE LABは、複合素材とスチールを分ける
オデッセイのSTROKE LABは、カーボンとスチールを組み合わせた従来型に対し、Ai-ONEなどのSTROKE LAB 90はスチール製だ。名前が似ていても素材と重量設計が異なる。
STROKE LAB 90は、軽いスチールシャフトと手元のカウンターウェイト、ヘッド重量を組み合わせた設計。純正の振り心地にはシャフト単体以外も効いている。グリップを替えてからタッチが合わなくなったなら、いきなり高価なシャフトへ替える前に、手元のウェイトをどう扱ったかも確認したい。
PXG M16は、硬いのに当たりの情報が消えないかを見る
PXG M16はカーボン、スチール、ゴムなどを組み合わせた純正オプション。Matt Saternus氏はCloserとBat Attackで試し、長いパットやトウ・ヒールでの当たりでも、シャフトのたわみを感じにくかったと報告している。
同時に、当たった場所は明瞭に伝わり、余計な振動は少ないと感じたという。これが「硬いシャフトだから打感もただ硬い」とは言えない一例だ。ただし、別のヘッドや他社シャフトを含めた勝ち負けの実測ではない。PXGの完成パターとして、自分のボールで感触を確認したい。
「転がりがいい」は、何が変わったのかまで見る
同じくらいに振ったつもりなのに、少し先まで届く。それを「転がりがいい」と感じることはある。ただ、初速が増えたのか、当たりが厚くなったのか、跳ねが減ったのかは、止まった場所だけでは分からない。
公式のMC PUTTER試打でも、シャフトを替えると打ち手の軌道や入射角が変わった。PULSEの同一ヘッド試打でも、感触の違いは距離によって分かりやすさが変わった。シャフトの違いと、それを持った人の動きの変化は、実際には切り離しにくい。
だから、ある試打者が「よく伸びる」と書いた一本を、そのまま「いつもショートする人向け」に決めてしまうのは早い。柔らかい当たりが気持ちよくて振り幅が増える人もいれば、感触が薄くなって当てに行く人もいる。どちらも球が変わる。
計測できるなら、打ち出し方向とボール初速、打ち出し直後の跳ね、止まる距離を別々に見たい。計測器がなくても、普段のボールで複数球を打ち、短い距離と長い距離を往復すれば、得意な距離だけで選ぶ失敗は減らせる。
欲しい一本が、今のヘッドに入るとは限らない
| 今のパター | 確認する内容 | 見落とすと起きること |
|---|---|---|
| ホーゼル内へシャフトを差す | 先端径・テーパー/パラレル・差し込み長 | 同じ.355表記などでも、実際の組立条件が合わないことがある |
| ヘッド側の突起にシャフトをかぶせる | シャフト内径・指定アダプター | 外径だけ一致しても装着できない |
| シングル/ダブルベント | 曲がりの位置と角度、オフセット、残すスチール部分 | 構えたときのフェース向きや見え方まで変わる |
| 中尺・長尺・アームロック | 完成長、専用モデル、ヘッドとグリップ重量 | 通常長用の数字だけでは完成時の重さや感触を選べない |
| L.A.B.などバランス調整済み | 対応シャフトと再調整の可否 | 元のバランスを保てると判断できない |
ディアマナにはオーバーホーゼル用の有償アダプターの案内がある。ALL INにはレトロフィット、STABILITYには複合構造がある。一方、LA GOLF P-SeriesやKBS GPSは、直接差し込むストレート形状が基本だ。製品名を決める前に、今のヘッドの写真を工房へ見せるほうが話は早い。
重さも完成後で比べたい。未カットの138gと124gを比べても、長さや先端の切り方、グリップ、カウンターウェイトが変われば、手に持った重さの差はその14gにならない。
予算はシャフト代に加え、組立代、グリップ代、必要ならアダプターやバランス調整まで含めて確認する。塗装色だけの違いもあるので、色が違う試打クラブを別フレックスだと思い込まないようにしたい。
試打は1mだけで終えず、最後に元のパターへ戻る
最初は、今のパターで何が困るかを一つだけ決める。短い距離で打ち出しが散るのか、5mを越えるとショートするのか、当たりを緩めてしまうのか。同じ「距離感が悪い」でも、試す一本は変わる。
- できるだけ同じヘッド、同じ長さ、同じグリップ、同じボールで比べる。違う条件はメモに残す。
- 1〜2mでは打ち出しと当たり際、5〜6mでは狙った振り幅と止まる距離、8〜10mでは力を足さず届くかを見る。
- カップに入った数だけで決めず、短かった球と長かった球がどれくらい散ったかも見る。
- 最後に元のパターをもう一度打つ。新しい感触に慣れたあとでも、替える理由が残るか確かめる。
これはGOLF DNAからの試し方の提案で、性能を証明する統計テストではない。試打クラブが別ヘッドなら、その場では感触の候補を絞り、最後は使うヘッドで確認する。
しなりを感じると気持ちよく打てるなら、MC PUTTER SMOOTHやディアマナ1.0が入口になる。手元とヘッドが一緒に動くほうが距離を作れるなら、X-FIRMや高剛性のモデルを比べる。スチールの当たりが好きなら、重さ違いのN.S.PROやKBSから始めてもよい。
シャフトを替えて、苦手だった距離でもいつもの強さで振れる。そこまで確かめられたら、好きなヘッドを使い続ける理由が一つ増える。
よくある疑問
パターシャフトを替えると、距離感はよくなりますか?
しなりや重量、打感が自分のストロークに合えば、距離を作りやすくなる可能性はあります。ただし全員に改善が出るわけではありません。短い試打マットだけで決めず、普段のボールで長い距離も比べたいところです。
カーボンとスチールでは、どちらが柔らかいですか?
素材だけでは決まりません。カーボンにもMC PUTTER SMOOTHのようにしなるものと、LA GOLFやSTABILITYのように高剛性を狙うものがあります。ストローク中のしなりと、打球時の振動の伝わり方を分けて見ます。
MC PUTTERとディアマナは、どちらから試すとよいですか?
硬さによるリズムの差を知りたいなら同じ115gのMC PUTTER三種類、重量も見直したいならP105とP135のあるディアマナが比較しやすい入口です。同じヘッドに挿した試打クラブなら違いを確かめやすくなります。
STABILITY Oneをダブルベントの代わりに使えますか?
Oneはホーゼルへ直接差す一本物で、曲がりを持つシャフトの単純な代替にはなりません。Tourなどの複合構造モデルやALL IN RETROFITも候補にし、元の曲がり・径・接続位置を工房で確認してください。
TPT PULSE 50は50gですか?
50は重量50gという意味ではありません。50・60・70は感触違いのモデルとして展開されています。L.A.B.向けのTPT仕様とも分けて確認します。
L.A.B.のACCRAと、市販のACCRA SYNCは同じですか?
同じ仕様とは扱えません。前者はL.A.B.向け、SYNCは85g・135gなどを選べる別製品です。Diamana matte x L.A.B.と国内市販のP105・P135も同一モデルと決めつけないでください。
硬いシャフトにするとゼロトルクパターになりますか?
なりません。シャフトのねじれにくさと、シャフト軸とヘッドの重心位置などから決まるパターのバランスは別です。バランス調整済みのヘッドをリシャフトする場合は、メーカーの対応条件も確認します。
いまのSTROKE LABをカーボンから替えるつもりですが?
まず型番を確認してください。従来の複合素材STROKE LABと異なり、STROKE LAB 90はスチール製です。グリップ側のカウンターウェイトも振り心地に関係するため、完成パター全体で比べます。