コラム / 名コースを旅する
英国 / イングランド・ランカシャー州リザム・セント・アンズ
ロイヤル・リザム&セント・アンズへ。 バンカーの 先に ある 一打と、 クラブに 泊まる 2泊3日
GOLF DNA 公開: 情報確認:
砂の配置を読み、一打ごとの置き場所を考える名門リンクス。ドーミーハウスで朝を迎え、リザムの街の夕食まで楽しむ。

名門リンクスで心に残るのは、必ずしも海を望む大きな景色だけではない。ティーに立ったとき、点々と置かれた砂の向こうに、自分が使える幅を見つける。その幅へ打てた一球を喜ぶ。ロイヤル・リザム&セント・アンズは、そんなゴルフそのものの手応えを味わいに行きたいコースだ。
旅の中心は平日の18ホール。クラブのドーミーハウスに泊まり、朝食からラウンドへ静かにつなぐ。夜にはリザムの街へ出て食卓を囲む。豪華な移動を重ねるより、一つのコースで考えたことをゆっくり話せる2泊3日にしたい。
18番で分かる、飛ばす先を選ぶ面白さ
公式のホール紹介が描く最終18番は、斜めにフェアウェイを横切る二列のバンカーと、コースで最も奥行きのあるグリーンが特徴だ。ティーショットをどこへ置くか、その場所からどのクラブで届かせるか。最後の二打に、距離だけでは片づかない判断が重なる。
写真を見てバンカーの数に圧倒されても、実際の一打では全部を相手にする必要はない。自分の距離に関わる砂を見つけ、次に打ちやすい場所を選ぶ。ピンへ一直線に狙わない選択も、ここでは旅の大事な記憶になる。グリーンでは入口までの距離に加え、当日のピン位置を見て番手を決めたい。
ビジターでも回れる。平日の枠から旅を組む
クラブは公式オンライン予約と予約担当窓口を設け、ビジターを受け入れている。週末・祝日の料金とプレーは空き状況によるため、このプランは火曜到着、水曜ラウンド、木曜出発を基本にする。公式が案内する2026年11月1日〜2027年2月28日はビジター休業期間。春から秋の候補日を複数出して問い合わせよう。
現行の料金ページは男性21、女性30以下のハンディキャップを推奨している。古い予約案内とは書き方が違うため、申込み時に自分のハンディキャップと証明書の条件を伝えて確認する。キャディーや貸し道具は事前手配で、キャディーは希望しても確約されない。カートは医療上の必要が確認された利用者に限られるので、歩く準備もしておきたい。
| 手配するもの | 旅への組み込み方 |
|---|---|
| プレー | 水曜のビジター枠を第一希望に、前後の日も照会 |
| 宿泊 | ドーミーハウスの2泊・1ラウンドを個別見積もり |
| キャディー | 予約時に希望。確約の有無と支払い方法を確認 |
| 航空・送迎 | プレーと客室の回答後に、英国到着からの移動を接続 |
1番ティーのそばで朝を迎える
ドーミーハウスは1911年に建てられた、16室のバスルーム付き客室を持つ宿泊施設。1番ティーの近くで夜を過ごせることが、この旅の魅力になる。朝から遠くのホテルを出て渋滞を気にするより、コースへ向かう気持ちを整える時間に使いたい。二人で泊まる場合のベッド構成も予約時に指定する。
2027年4〜9月の公式掲載プランは朝食付き。2026年の夕食付き料金をそのまま当てはめないようにしたい。2泊1ラウンドは掲載の定型プランとは異なるため、希望の滞在として問い合わせる。夕食を街に求めれば、クラブの朝とランカシャーの夜をどちらも楽しめる。
夕食は、リザムのクリフトン・アームズへ
街の夕食候補は、ウエスト・ビーチにあるクリフトン・アームズ。公式では月〜土曜に昼から21時までレストランの食事を提供している。水曜のラウンド後に着替えて出かけ、当日のメニューから食べたい料理を選ぶ。特定日の魚料理イベントは通常営業の献立とは別なので、旅行日にあるとは限らない。
予約はプレー終了直後に詰めず、入浴と街への移動を挟める時間にする。前夜は翌日の風予報を見ながら軽く、ラウンド後は18番で選んだクラブの話をしながらゆっくり。食事に役割を分けるだけで、一つのコースを回る旅にも十分な起伏が生まれる。
現地2泊3日、ラウンドの前後に余白を
| 日程 | 過ごし方 |
|---|---|
| 1日目・火曜 | 現地入り。ドーミーハウスへチェックインし、街で夕食 |
| 2日目・水曜 | 朝食後に練習と18ホール。夕食はクリフトン・アームズ |
| 3日目・木曜 | 朝食を楽しみ、余裕を持って次の目的地へ |
到着日は無理に別のコースを入れない。長い移動の翌日に歩く体力を残し、ラウンド当日は練習場で球筋と風を確かめる。旅先の難しいコースほど、普段より易しい番手やティーを選ぶ余裕が楽しさにつながる。予約の回答が届いたら、プレー、客室、夕食、送迎の順に時間をつなげれば、この名門を旅の主役にできる。
帰国便へつなぐ日は、ラウンドを追加せず移動に充てる。初めての場所では荷物の受け渡しや送迎の待ち時間もある。旅程の最後に一つ空白を置いておけば、最終ホールを終えた瞬間から空港へ急ぐことなく、ゴルフの余韻を持って帰れる。