コラム / 名コースを旅する
英国 / イングランド・バークシャー/サニングデール
サニングデール・オールド、 ヒースの 丘で ゴルフの 奥行きを 知る
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松とヒースに包まれた内陸の名コースへ。オールドの18ホールと、カワース・パークの食卓を楽しむ現地2泊3日の旅。

海を目指す英国ゴルフ旅から、少し視線を内陸へ移してみたい。バークシャーのサニングデールには、松の木とヒースの間を縫うように18ホールが広がっている。大きな空、低くうねる地面、砂の輪郭。オールドで惹かれるのは、ひとつの絶景を見て終わる華やかさより、歩くほどに次の一打を考えたくなる風景だ。ロンドン滞在に添える1ラウンドにも、ここを目的地にした小旅行にも似合う。
大きなグリーンまで、どう運んでいくか
1901年に開場したオールドは、ウィリー・パーク・ジュニアの設計。クラブが紹介する特徴には、自然の起伏を取り込んだ大きなグリーンや、斜めに横切るハザードがある。ティーから見える幅だけで判断せず、次打の角度まで想像してみる。手前の砂を避けた先に、どんなラインが残るのか。距離を稼げた一打と、狙いやすい場所に止まった一打の違いが、この旅の面白い話題になる。
ヒースは景色を彩る一方、外したボールを簡単には返してくれない。初めてなら、届くクラブを選ぶことと同じくらい、自分がどこまで曲げるのかを把握しておきたい。グリーンに乗ってからも、大きさだけを見て安心しない。遠くから全体の傾きを眺め、歩きながら足元の高低差を感じる。その時間を楽しめるよう、ラウンド当日に別の観光を詰め込まない旅程を勧めたい。
2泊3日、オールドに丸一日を渡す
ここでは大人2人、現地2泊3日をモデルにする。初日は英国への到着後に宿へ向かい、翌日の持ち物と送迎を整える。2日目をオールドのプレー日として、朝食、練習、18ホール、クラブでの食事をひと続きに楽しむ。最終日は朝をゆっくり過ごしてからロンドン方面または空港へ。長距離便とティータイムを同日に結びつけず、現地で眠ってからコースに立てる形が気持ちいい。
| 日程 | 旅の組み方 |
|---|---|
| 1日目 | サニングデール周辺へ移動。宿泊し、翌日の車と受付時間を確認。 |
| 2日目 | オールドを18ホール。クラブで昼食を取り、夜は宿のレストランへ。 |
| 3日目 | 朝食後に出発。ロンドン滞在を続けるなら、この日から市内へ。 |
ラウンド後は、英国の食卓へ
クラブでは朝食と昼食を購入でき、両コースの10番後にはハーフウェイ・ハウスがある。休憩の取り方も事前に相談して、プレーの流れに合った食事を選ぼう。夜の候補は、アスコットのカワース・パークにあるThe Barn。英国のコンフォートフードを掲げるレストランで、歩いた一日のあとに落ち着いて食卓を囲みたい。料理はその日のメニューから選び、コースで思い出に残った場面をゆっくり話す時間にする。
食事を旅のもうひとつの目的にするなら、同じホテルのWoven by Adam Smithも候補になる。こちらは夕食の営業日と予約枠を先に確認しておきたい。昼のクラブで長く過ごす日と、夜の食事を主役にする日を分けるのもいい。36ホールを一日に組む選択肢はあるが、初訪問の今回はオールドを18ホールに絞る。午後に残した余白が、名コースを歩いた記憶を食卓までつないでくれる。
宿はカワース・パークを候補に
宿泊の候補もカワース・パーク。バークシャーの田園にあるホテルで、客室と複数のレストランを備える。ゴルフの前後を同じ宿で過ごせば、荷物を置き直す回数を減らせる。予約では部屋の寝具、クラブバッグの扱い、コースへの車の手配を相談しておこう。プレー枠とホテルの予約は、それぞれの確定条件を合わせて進める。宿の滞在だけを先に押さえて、肝心のオールドが取れていない状態にはしない。
ビジター予約は、来季を見据えて
オールドはメンバー同伴なしで申し込める。公式のビジター案内は5〜10月の月〜木曜を受け入れ対象としているが、2026年分は満枠、2027年の予約受付は2026年11月からと案内している。希望日と人数、Old Course希望をクラブに伝える段階から旅を始めたい。ビジター可の○は、希望日に空きがあるという意味ではない。具体的な日程は、クラブから枠が確定してから決める。
| 予約前の確認 | 準備すること |
|---|---|
| プレー資格 | 有効なハンディキャップ証明。公式上限は男性18.4、女性24.4。 |
| 服装 | ダイニングルームでは男性にジャケット等の指定あり。最新の規定を確認。 |
| 支払い | クラブはキャッシュレス。キャディー代は別扱いのため、手配時に確認。 |
| 歩く準備 | 原則として徒歩のラウンド。履き慣れた靴と雨具を用意。 |
サニングデールの旅では、名門を訪れたという肩書きより、一打ごとに景色の読み方が変わった記憶を持ち帰りたい。ヒースの向こうへ出す球を選び、広いグリーンの起伏を考え、夜は英国の食卓でその一日を振り返る。街の予定を少し減らしてでも、ゴルフと食事に一日を渡す価値がある目的地だ。