コラム / 名コースを旅する
英国 / イングランド・バークシャー/サウスアスコット
スウィンリーフォレスト、 松林と ヒースに 包まれる 英国の 休日
GOLF DNA 公開: 情報確認:
ハリー・コルトの18ホールを、松林とヒースの中で楽しむ。平日のビジター枠とクラブの昼食を押さえ、アスコットで2泊する旅。

英国の名コースを訪ねるなら、海風のリンクスだけで旅を終えるのは惜しい。バークシャーのスウィンリーフォレストでは、松林とヒースに囲まれた内陸のゴルフが待っている。設計はハリー・コルト。木々の間を歩き、目の前のグリーンをどう攻めるか考える一日を、アスコットでの2泊につなげたい。ロンドン滞在の前後に組み込む場合も、ラウンドの日は丸ごとこの場所に預けるくらいがいい。
パー69に詰まった、何度も打ちたくなるショット
スウィンリーはパー69。総距離だけで難しさや面白さを判断すると、その魅力を取りこぼしてしまう。五つのパー3を含む構成では、ティーショットでグリーンを狙う機会が多く、短いホールにも考えることがある。キャリーで運ぶ距離、落としたい場所、外すならどちらか。毎回同じアイアンを振るような単調さとは遠いゴルフを楽しみたい。
GOLF誌が取り上げる9番は、フェアウェイの中央にあるバンカーがティーショットの判断に関わるパー4だ。障害を越えるか、避けて次の一打を選ぶか。こうした設計では、飛距離だけでなく自分の得意な距離へつなぐ発想も生きる。松林に縁取られた景色や、季節によって色を見せるヒースに目を向けながら、その選択を楽しもう。
グリーンの周りでは、寄せの打ち方まで旅の思い出になるはずだ。高く上げるだけでなく、転がす場所があるかを先に見る。上手くいったショットも失敗したショットも、なぜその方法を選んだのかを同行者と話したくなる。速く回ることと急ぐことを混同せず、前の組との間隔を保ちながらコースの表情を味わいたい。
ビジターは平日、クラブへの事前相談から
公式のビジター案内では、年間を通じて平日に限られた人数の来場者を受け入れ、事前の取り決めを必須としている。メンバーの同伴が前提の申込窓口ではないが、空き枠を当日その場で買う旅には向かない。希望日と人数をクラブへ伝え、プレー条件と食事をまとめて相談する。問い合わせ先は公式サイトに掲載されている。
案内にはバーでの朝食と、コースを望む上階のダイニングでのカーヴェリーもある。訪問日に利用できる時間と内容を確認して、ゴルフの前後に組み込みたい。上階のダイニングでは男性はジャケットが必要とされる。プレー用の荷物と一緒に着替えを用意すれば、ラウンドの余韻を食卓まで自然につなげられる。
| 項目 | 旅を組むときの確認 |
|---|---|
| 受付 | 平日・人数限定・事前相談制 |
| 問い合わせ | 希望日、人数、プレーと食事の希望をクラブへ |
| 昼食 | カーヴェリーの提供日・時刻を予約時に確認 |
| 服装 | 伝統的なゴルフウェア。上階の食堂では男性ジャケット |
| 同行者 | 各人の必要書類・利用条件を手配時に確認 |
2泊3日で、ゴルフの日に移動を重ねない
提案するのは、アスコット周辺に2泊して中日をスウィンリーに充てる旅程。到着日は宿へ入り、二日目はプレーとクラブでの食事を楽しむ。出発を翌日に回せば、ラウンド後にロンドンへの移動や空港の時刻を気にせずに済む。日本からの往復やロンドン観光は、この現地滞在の外側に足して考えたい。
| 日程 | 過ごし方 |
|---|---|
| 1日目 | アスコット周辺の宿へ。夕食と休息 |
| 2日目 | クラブへ移動。18ホールと、事前手配した食事を楽しむ |
| 3日目 | 朝食後に出発。ロンドン滞在や次の目的地へ |
午前に回って昼食を取るか、先に食事をしてから回るかは、クラブから提示される時刻に合わせる。観光の予約を先に詰め込まず、プレーと食事の組み合わせを決めてから残りを埋めよう。宿とクラブ間の車も往復で手配しておくと、バッグを持って移動手段を探す手間が減る。
アスコットの宿と、Acanthusの夕食
宿の候補はMacdonald Berystede Hotel & Spa。アスコットに拠点を置き、ゴルフの前後に落ち着ける場所として選びたい。Standard Roomからスイートまで客室の選択肢がある。友人同士なら必要なベッド構成を伝え、部屋の名称だけで判断せずに予約する。滞在人数に合う過ごしやすさを優先したい。
館内のAcanthus Restaurantでは、スコットランド産の牛肉や英国のラム、魚などを扱うホテルの食材方針も楽しみになる。クラブでは昼食を、ホテルでは夕食を、という流れなら一日の雰囲気が変わる。レストランはスマートカジュアルで予約が推奨されているので、ラウンド後の着替えと休憩を見込んだ時刻で席を押さえよう。
静かなコースを訪ねる、静かな旅に
この旅では、名コースの数を増やすより、一つの18ホールを歩いてからゆっくり食事をする時間を大事にしたい。松の間に見えたグリーン、思い切って越えたバンカー、短いホールで迷った一本。スウィンリーの面白さは、そんな具体的な場面になって持ち帰れる。平日の枠を相談し、昼食まで含めた英国の一日を整えて出かけよう。