コラム / 名コースを旅する
アメリカ / ウィスコンシン州・ローム/サンドバレー
ザ・リド、 失われた 名コースを 歩きに ウィスコンシンへ
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ロングアイランドの伝説が、ウィスコンシンの砂地に甦った。サンドバレーに3泊し、歴史ある設計の面白さを自分の球で確かめる。

昔の名コースを、いまの自分の球で歩けたら。ザ・リドには、そんなゴルフ好きの好奇心を旅に変える力がある。舞台はニューヨークの海岸ではなく、ウィスコンシン州のサンドバレーに隣接する砂地。かつてロングアイランドにあったC.B.マクドナルドの設計を、トム・ドークらが再現したコースだ。現地3泊4日を取り、スコアだけでなく設計そのものを楽しみに出かけたい。
伝説を読む代わりに、グリーンへ球を運ぶ
オリジナルのリドは第二次世界大戦中に失われた。そのルーティングやホールの考え方を甦らせた現在のコースには、アルプス、レダンなど、クラシックな設計の発想が織り込まれている。名前を予習してから訪ねてもいいが、現地では目の前の傾斜とハザードに向き合うのが一番だ。どちらから打つと次が楽になるかを考えると、古い設計がいまも面白い理由を体感できる。
とりわけ楽しみなのは、大きなグリーンと深いハザードの関係だ。グリーンに乗せることと、次を打ちやすい場所へ乗せることは違う。遠くから見えていた面が、近づくと別の表情を見せる。その変化を歩いて読みたい。初めてならキャディーと相談し、距離だけでなく使える傾斜や避けたい側を聞きながら回ると、一本のクラブでできることが増えていく。
リドを目的にするなら、宿とティータイムを同時に
ザ・リドはプライベートクラブで、一般のビジターが日帰りで自由に予約できる仕組みではない。サンドバレーのリゾート宿泊者向けに、日曜から木曜まで限定枠が設けられている。メンバー同伴なしで訪ねるには、この宿泊者枠を使う。宿を取ればプレーが保証されるわけではないので、リドを回りたいことを最初に伝え、客室とラウンドの両方を確認したい。
旅の日数だけを決めてから空いているゴルフを探すと、目的のコースに届かないこともある。希望時期、人数、泊数に幅を持たせ、リドの空きと宿泊の組み合わせを相談するほうが確実だ。予約を確定するときは、対象年のキャンセル条件も確認する。繁忙期とその前後で条件が異なるため、別の時期の案内をそのまま当てはめないようにしたい。
| 項目 | リドの旅で押さえること |
|---|---|
| ビジターの入口 | サンドバレー宿泊者向けの限定枠 |
| 対象曜日 | 日曜〜木曜。宿泊だけではプレー確約にならない |
| 当日 | スタート30分前を目安にリドへ到着 |
| 練習 | リドには練習施設なし。サンドバレー側で済ませる |
| キャディー | 現地案内に沿って手配。料金・心付けは現金で直接支払い |
3泊4日、ラウンドを一日の中心に置く
到着日は移動とチェックインに充て、翌日をリドの一日にする。三日目には余白を残そう。もう一つゴルフをしたければ滞在先のコースを事前に相談し、歩き疲れていたら散歩や食事を楽しむ日にしてもいい。次のティータイムへ急ぐより、初めて見たグリーンの話をゆっくりするほうが、この旅には似合う。
| 日程 | 過ごし方 |
|---|---|
| 1日目 | サンドバレー到着。客室で荷をほどき夕食へ |
| 2日目 | サンドバレー側で練習後、シャトルでリドへ。18ホール |
| 3日目 | 休息や散歩。追加ラウンドを希望するなら事前予約 |
| 4日目 | 朝食とチェックアウト。空港などへ移動 |
リドとサンドバレーのクラブハウスを結ぶシャトルが案内されている。練習をする時間と移動時間を、スタート前の準備に含めておく。リドのゴルフショップにはロッカーがないため、プレーできる服装で向かうのが基本だ。宿を出る前に荷物を整えれば、現地ではコースのことに気持ちを向けられる。
ロッジに泊まり、食卓で一日を振り返る
二人のゴルフ旅なら、サンドバレーのLodge Double Queenが宿の候補になる。二つのクイーンベッドを備え、友人同士でも使いやすい。人数が増えるならコテージも比較できるが、部屋の数とベッドの数は別に確認しておきたい。滞在中の集まりやすさを重視するか、それぞれが静かに休むことを重視するかで選び方が変わる。
夕食にはAldo’s Farm & Tableを組み込みたい。地元の生産者から仕入れる食材を扱うレストランで、長い一日を歩いた後の食卓に向いている。別の晩はThe Galleryで手作りピザやイタリア料理を選び、滞在中の食事に変化をつけよう。公式では宿泊者の食事予約を到着45日前から早めに行うことを勧めている。プレー時間が決まったら、夕食も続けて押さえると落ち着く。
昔の設計を、自分の楽しみ方で確かめる
クラシックなコースを学ぶ旅と構えすぎる必要はない。思った場所に球が運べなかった一打も、グリーンで予想外に曲がったパットも、食卓で話したくなる材料になる。リドで大切にしたいのは、昔の評価を追認することより、自分ならどう回りたいかを考える時間だ。宿泊者枠を確保し、歩く準備を整えて、その18ホールを迎えたい。