コラム / 名コースを旅する
オランダ / ユトレヒト州・ボス・エン・ダイン
デ・パンへ。 松林と ヒースの 18ホール、 ユトレヒトの 食卓を 楽しむ 3泊4日
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コルトが描いた森とヒースの起伏を歩き、夜はユトレヒトへ。カレルVに泊まり、修道院の面影を残す食卓まで味わう旅。

オランダ中部、ユトレヒトの街の東に広がるボス・エン・ダイン。デ・パンは、平らな運河の国という印象を少し変えてくれるゴルフ場だ。松林の間に起伏があり、ヒースと砂の色がフェアウェイの輪郭を浮かび上がらせる。海風の強さを競う旅ではなく、木々に囲まれた一打の角度を考え、夜は歴史ある街でゆっくり食べる旅にしたい。
コルトの森では、次の一打が見える場所を探す
現在のボス・エン・ダインへの移転にあたり、クラブはハリー・コルトに設計を依頼した。自然の高低差を取り込んだヒースコースの魅力は、ただ木が多いということではない。ティーから見える幅と、そこへ置いたあとに見えるグリーンの関係を追って歩くと、どちら側に運ぶかという小さな判断がゴルフの中心になってくる。
ここでは初めから距離だけを基準にティーを選ばず、傾斜を含めて無理なく楽しめる位置を相談したい。高い木々を越える球を毎回求めるより、フェアウェイの起伏に乗せて次の視界を開く。砂やヒースの境目が美しく見える日も、球のそばへ行けば別の難しさがあるはずだ。華やかな写真とスコアのあいだにある、この細かな違いを歩いて確かめたい。
紫のヒースはコースを象徴する景観だが、いつ訪れても同じ色に染まるわけではない。花だけを旅の条件にせず、松の幹の間へ光が差す時間や、起伏の上で見えるフェアウェイの形も楽しみにする。ラウンド後に茅葺き屋根のクラブハウスへ戻るまでをひと続きに見ると、森の中に名コースが育ってきた空気が伝わる。
ビジターは金曜を避け、資格を添えて申し込む
公式料金表では、ビジターは金曜を除く各日に受け入れる案内があり、ハンディキャップは24以下。海外クラブのビジター料金も別に示されている。日本からは所属クラブとハンディキャップを伝え、現地で提示する証明書の形式を予約担当へ確認しよう。オランダのNGFカードの記載を、日本人にも同じカードが必須と自己判断せず、受け付けられる証明を先にそろえる。
| 項目 | 予約前のポイント |
|---|---|
| ビジター | ○。金曜を除く案内。空き枠はクラブへ申請 |
| 資格 | ハンディキャップ24以下。海外の証明・所属情報を事前確認 |
| 回数 | 非会員は原則年5回までの案内 |
| この旅 | 水曜到着、木曜ラウンド。金曜は街歩き |
メンバーが紹介する料金と一般ビジター料金は別の制度で、紹介料金には紹介者が全ホール一緒に回る条件がある。この旅行案は一般ビジターとして申し込む。日付の決まった大会特別枠と通常営業も混ぜず、予約の確約を受けてから移動を手配したい。クラブの公式アクセス案内も先に開き、森の入口から駐車場までの道順を運転手と共有しておく。
ユトレヒトのカレルVを、街の拠点にする
泊まるのはユトレヒト中心部のグランド・ホテル・カレルV。ゴルフ場の隣に泊まる旅とは違い、朝は車で森へ向かい、夕方は街へ戻る。修道院や旧軍病院の歴史を持つ建物が滞在の舞台になるので、コースと同じく、場所の成り立ちまで楽しみたい人に向く。ゴルフバッグを持つ往復は、公共交通だけでつなごうとせず、送迎か車を用意する。
客室は歴史あるナポレオン棟のエンパイア・エグゼクティブを候補に。公式にはツインまたはダブルの案内があるため、友人同士なら別々のベッドの確約を依頼する。エンパイアの全カテゴリーがツイン対応ではない点にも気をつけたい。部屋の写真を見比べる時間も、コースの景色とは別の楽しみになる。朝食や駐車料金の扱いは予約プランで確かめる。
木曜の夜はカレル5、もう一晩はブラッスリーへ
主ラウンドの夜は、ホテル内のレストラン・カレル5を予約する。中世の面影が残る食堂で、伝統と新しい発想を組み合わせた料理をゆっくり味わう。営業は水曜から土曜の18時以降、厨房は21時までという案内なので、木曜のラウンド後に着替えて向かう並びがよい。ワインを合わせるなら、その日の料理と好みを伝えて相談したい。
別の夜は、同じ敷地のブラッスリー、フーイエ・ルイーザへ。季節の食材を使った料理をオープンキッチンのそばで楽しめ、夕食の厨房は毎日17時30分から21時30分の案内だ。二晩とも長いコース料理にせず、こちらでは食欲に合わせて選ぶ。デ・パンのクラブハウスでの昼食も残して、森の食卓と街の食卓の両方を旅に入れたい。
3泊4日。木曜をゴルフ、金曜を街に
| 日 | 過ごし方 |
|---|---|
| 水曜 | ユトレヒト到着。カレルVへ。移動後は軽めの夕食 |
| 木曜 | 送迎でデ・パンへ。18ホールとクラブでの昼食。夜はカレル5 |
| 金曜 | ゴルフを入れずユトレヒトを散策。夜はブラッスリー |
| 土曜 | 朝食後に出発。日本との往復日は別途確保 |
ゴルフの前後に一泊ずつ余白を置けば、飛行機の遅れやラウンドの疲れを食事へ持ち込みにくい。街歩きは歩ける範囲から始め、前日の18ホールが足に残れば庭やラウンジで休んでもよい。名コースを一つ回るだけで旅の目的は十分に立つ。そのうえでユトレヒトの食卓に時間を使うと、オランダの滞在として記憶に残るはずだ。