シミュレーション/学習転移
VRゴルフで、本物の打感まで再現できる?
一部は再現できますが、本物と同じにはなりません。振動や抵抗を返す装置で「当たった」「ずれた」といった触覚情報は加えられますが、実際のクラブとボールの衝突、芝との接触、シャフトや手に伝わる複雑な力まで完全に置き換えるのは難しいです。
VRや複合現実では、コントローラーや手首の振動、力を返す装置を使って、インパクトやスイングのずれを触覚で知らせられます。ゴルフのパッティングを対象にした研究でも、複合現実の画面表示と手首への振動を組み合わせた練習システムが試され、実際の環境で目標付近にボールを止める成績が練習前より改善した例があります。
ただ、本物の打感は振動だけではありません。クラブとボールがぶつかったときの衝撃、シャフトの振動、グリップに伝わる力、芝やマットとの接触、打球音などが重なって感じられます。VR向けの触覚技術は進歩していますが、人が感じる触覚や力の感覚を一つの装置ですべて忠実に作るのは難しいのが現状です。
そのためVRゴルフは、「本物の打感を丸ごと再現する」より、「必要な感覚情報を足して練習を助ける」用途の方が現実的です。打感や芝との接触そのものを身につけたい場合は、実球・実クラブでの確認も残した方がよいでしょう。
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