ゴルフ百科事典

ボールがラフに深く沈んでいても、フェースを大きく開けばフロップショットは打てる?

ロブ・フロップ/深いラフ・ライ制約

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まず答え

打てる場合はありますが、フェースを開くだけでは足りません。深く沈むほど芝の抵抗でやキャリーが落ちやすく、ヘッドをボールの下へ通す余裕も小さくなります。球がある程度浮いた厚いラフなら高い球を作れますが、強く埋まったライでは脱出優先が安全です。

詳しい解説

深いラフからのフロップは、「フェースを開けばロフトが増えるから打てる」と単純には決まりません。ボールが芝の中へ深く沈むほど、インパクト前にヘッドが通過する芝の量が増え、ヘッド速度やの再現性が落ちやすくなります。Strunkらの実験でも、芝面に対するボールのライは7番アイアンのボール初速とキャリーに有意な影響を与えており、ボールがどの程度見えているかは結果を左右する条件です。

一方、厚いラフでもボールがある程度浮いていて、フェースの下へヘッドを通せる余地があれば、高いロブ/フロップは選択肢になります。PGA of Americaの厚いラフからのピッチ解説でも、フェースを開き、バンカーショットに近い考え方で芝ごと抜く方法が示されています。ただし、目的はまずグリーンへ安全に出すことで、どの深いライからでも柔らかく寄せられるという意味ではありません。

判断するときは、フェース開度より先に①ボールが何割見えているか、②芝の密度と水分、③ボールの下へヘッドを通す余地、④越える必要がある障害と着地点の余裕を見ます。深く埋まり、芝が密で濡れているほど、ロフトを増やした特殊ショットより、フェースを開きすぎずロフトのあるクラブで確実に脱出する方が再現性は高くなりやすいです。

同じ高さでも芝の密度や葉・茎の構造で、球の支え方とクラブへの抵抗は変わります。高さや密度だけでは難度を決められず、実際のボールライ、芝種、水分も確認します。図は芝種の識別図や、球の位置を予測する図ではありません。

したがって「深いラフでもフェースを大きく開けばフロップが打てる」は条件付きです。開いたフェースは高さを作る手段の一つですが、ライそのものの制約を消すことはできません。