ゴルフ百科事典

異なる弾道計測器でクラブスピードを比べるとき、ボールスピードとどちらを優先して見る?

弾道計測器・機器間比較

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

目的で分けます。振る速さを比べたいならクラブスピード、インパクト後の結果を比べたいならボールスピードです。機器をまたぐと同じ指標でも差が出るため、片方を代用品にせず、できれば同じ機器で追跡します。機器変更時は両方を同時比較して差を確認します。

詳しい解説

クラブスピードとボールスピードは別の量です。クラブスピードはインパクト直前のヘッドの速さ、ボールスピードは衝突後にボールが飛び出す速さです。同じクラブスピードでもやフェースとの衝突条件が変われば、ボールスピードは変わります。

異なる弾道計測器を比較した2024年の研究では、29人のゴルファーが6番アイアンとドライバーを各10球打ち、FlightScope Mevo+とTrackMan 4で同時測定しました。クラブスピードとボールスピードは両機器で強い相関を示しましたが、すべての項目が同じ程度に一致したわけではありません。相関が高いことと、絶対値が完全に同じことも別です。

TrackManを2回のセッションで評価した別研究では、クラブスピード、ボールスピード、キャリーなどは比較的高い再現性を示しました。したがって変化を追うなら、機器を頻繁に替えるより、同じ機器・同じ条件で同じ指標を継続して見る方が解釈しやすくなります。

実用上、トレーニングで『本当に速く振れるようになったか』を見たいならクラブスピードを主指標にします。打点や衝突効率まで含めて『ボールを速く飛び出させられたか』を見たいならボールスピードを主指標にします。両方を見る場合でも、別々の意味を持つ数値として扱います。

機器を変更するときは、同じ日に同じクラブ・ボールで数球を両機器に通し、クラブスピードとボールスピードそれぞれの差を確認します。旧機器のクラブスピードと新機器のボールスピードを直接つなげて成長判定するのは避けます。