女子プロツアーの 発展と、 一般女性の ゴルフクラブ入会拡大は 同じ 時期に 進んだ?
ジェンダー史・女性の参加
まず答え
同じ時期に一斉に進んだとは言えません。女子プロ競技は米国で1950年にLPGAが創設され、早くから制度化が進みました。一方、伝統的な会員制クラブの中には女性を正式会員として受け入れるまで何十年もかかった例があります。競技の発展とクラブ会員制度の開放は、別々の速度で進みました。
詳しい解説
女子プロツアーの発展と、一般女性が会員制ゴルフクラブへ入りやすくなる変化は、同じ一本の時間軸で進んだわけではありません。
LPGAの公式資料では、Ladies Professional Golf Associationは13人の創設者によって1950年に設立されました。これは女性がプロとして競技を続け、賞金大会や職業としてのゴルフを発展させるための組織的な基盤が、20世紀半ばにはすでに作られていたことを示します。
一方、会員制クラブの側では変化の速度に大きな差がありました。たとえばThe Royal and Ancient Golf Club of St Andrewsの公式資料では、Claire Dowlingが「2015年に最初期の女性会員の一人になった」と記録されています。つまり、世界の女子プロ競技が長く発展した後になってから、女性会員を受け入れた歴史的クラブもありました。
ここで重要なのは、女子プロツアーの存在と、各地域の一般女性がクラブ会員になれる条件は別制度だということです。プロツアーは大会運営、選手資格、スポンサー、賞金、放送などを整える仕組みです。一方、クラブ会員制度は各クラブの規約、選考、施設、地域の慣行などに左右されます。そのため、一方が発展しても、もう一方が自動的に同じ速度で開放されるとは限りません。
ただし、R&Aの例だけで「世界中のクラブが2015年ごろまで女性を受け入れなかった」と一般化するのは誤りです。女性会員を早くから受け入れていたクラブもあり、国・地域・クラブによって時期は大きく異なります。
したがって歴史を整理すると、女子プロ競技の制度化は20世紀半ばから大きく進んだ一方、会員制クラブの女性受け入れは各施設で段階的に進み、両者は同時同速ではなかった、と見るのが正確です。