ゴルフ百科事典

競技パットでは、身体の揺れが小さいほど成績も良い?

パッティング・姿勢制御/姿勢動揺

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

少なくとも40人のアマチュアを使った室内競技パット研究では、「身体の揺れが小さいほど成績が良い」という関係は確認されませんでした。は測定材料ですが、小ささだけを良いパットの条件にはできません。

詳しい解説

パッティングでは、身体を大きく動かさないことが良いように見えますが、実際の成績と姿勢動揺の大きさが単純に一致するとは限りません。競技場面では、だけでなく、狙い、距離感、ストローク、緊張への反応など複数の要素が結果へ影響します。

Scaliseらの2021年研究では、アマチュアゴルファー40人をハンディキャップで2群に分け、室内の競技パッティング課題で姿勢動揺、心拍変動、皮膚電気活動などを測定しました。通常条件と競技条件を比べると、生理反応や一部の姿勢指標には群間・条件間の違いがありましたが、測定した指標の変化がより良いパット成績と結び付くという関係は確認されませんでした。群間のパット得点にも有意差はありませんでした。

この結果から言えるのは、「揺れを小さくすれば必ず入る」とは言えないということです。姿勢を安定させる能力はパットの土台の一つですが、必要以上に身体を固めたり、揺れの数値だけを小さくすることを目的にしても、開始方向や距離誤差、最終的な得点が改善するとは限りません。

実用上は、姿勢動揺を単独の良し悪し指標にせず、出球方向、距離誤差、、得点と一緒に確認します。なお、この研究は40人のアマチュアを対象にした室内競技課題であり、屋外グリーン、プロ、異なる距離や強い大会プレッシャーまで同じ関係になるとは限りません。