プレー料金を 安くするだけで、 ゴルフの 参加格差は 縮まる?
参加機会・アクセス格差
まず答え
料金を下げることは参加障壁の一つを小さくしますが、それだけで参加格差がなくなるとは言えません。時間、仕事・家庭の都合、移動、道具、ゴルフを難しいと感じることなど、費用以外の障壁も残るためです。
詳しい解説
プレー料金は、ゴルフを始めたり続けたりするときの重要な障壁の一つです。R&Aが世界のゴルファー約5万6千人を対象に行ったプレーペース調査では、より頻繁にプレーできない理由として費用だけでなく、仕事、家庭、他の趣味、プレー時間など複数の要因が挙げられました。日本の回答では「プレー費用」を挙げた割合が34.3%と高かった一方、仕事の都合もほぼ同程度の大きな要因でした。
つまり、料金を安くすれば費用を理由に回数を減らしている人には効く可能性がありますが、長時間のラウンド、仕事や家族との両立、ゴルフ場までの移動、初心者が感じる難しさなどはそのまま残ります。R&Aの参加促進施策でも、ゴルフの障壁として費用だけでなく、時間や「難しそう」という認識などを挙げています。
時間は特に独立した問題です。R&Aの調査では、回答者の60%が「もっと短い時間でプレーできれば、ゴルフをより楽しめる」と回答しました。プレー料金を下げても、丸一日近く予定を空けられない人には参加機会が増えない場合があります。
また、参加格差は「一度プレーできるか」だけではありません。初心者向けの練習機会、クラブを持っていない人への貸出、短時間で参加できる形式、近隣の施設へのアクセス、歓迎されていると感じられる雰囲気なども、継続しやすさに関わります。
したがって、参加格差を縮める施策は料金だけを一律に下げるより、誰が何を理由に参加できていないかを分けて考える方が有効です。費用が主因なら低料金枠や支援策、時間が主因なら9ホールや短時間枠、初心者の不安が主因なら導入プログラムというように、障壁ごとに対策を組み合わせます。