ゴルフ百科事典

親がゴルフ経験者だと、子どもの上達や競技継続に必ず有利?

ジュニア・親の支援

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

必ず有利とは言えません。親にゴルフ経験があれば技術や大会の理解で助けやすい場面はありますが、ジュニア研究では、役立つ支援は子どもの希望・発達段階・親の知識・競技状況で変わります。経験の有無より、本人が必要とする支援に合わせられるかが重要です。

詳しい解説

親がゴルフ経験者なら、用具やルール、練習、大会の流れを理解しやすく、子どもが困ったときに情報面で助けやすい利点はあります。ただし、それだけで上達や競技継続が必ず有利になるとは確認されていません。

競技ジュニア女子ゴルファー61人を対象にした研究では、望ましい親の支援は一律ではなく、実務、情報、感情、自主性の支援に分かれ、選手ごとの好みが中心にありました。その好みには選手の成績や発達段階だけでなく、親の知識や経験、競技環境なども影響していました。つまり、親のゴルフ経験は役立つ要素の一つですが、万能な条件ではありません。

実際、親に十分な知識や経験があると、子どもが技術的・戦術的な情報を受け入れやすい場面があります。一方で、別の親側の研究では、子どもの成熟や競技レベルが上がるにつれて、親が担う技術支援は減り、感情面、移動、費用、日程調整など別の支援の比重が変化していました。上達した子どもほど、技術面は自分やコーチに任せ、親には別の役割を求めることもあります。

そのため、ゴルフ経験のある親が技術を教え続けることが最善とは限りません。本人が技術助言を求めているのか、送迎や大会準備を助けてほしいのか、結果にかかわらず安心できる声掛けを求めているのかを分けて考える必要があります。

なお、これらの研究は「ゴルフ経験者の親」と「未経験の親」を無作為に比較して、子どもの上達量や継続率を測った研究ではありません。したがって結論は、親のゴルフ経験には支援をしやすくする利点があり得るが、それだけで子どもの上達・継続を保証する根拠はなく、支援の質と適合の方が重要、という範囲です。