ゴルフ百科事典

ゴルフ場で農薬を使うとき、国の基準だけでなく自治体の条例も確認する必要がある?

農薬・環境管理

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

はい。国の農薬登録・使用基準だけでなく、都道府県や市町村の条例、指導要綱、ゴルフ場向けの届出・水質管理ルールも確認する必要があります。地域によって追加の指定や報告義務があるため、所在地の自治体ルールまで確認します。

詳しい解説

ゴルフ場で農薬を使うときは、まず国の農薬取締法と使用基準を守る必要があります。農林水産省は、ゴルフ場で農薬を使用する者に対し、農薬使用者が遵守すべき基準に基づいて年間の農薬使用計画を提出する制度を案内しています。提出された計画の写しは都道府県にも提供され、地域での指導に使われます。

環境省も、ゴルフ場で使われる農薬による水質への影響を防ぐため、地方公共団体がゴルフ場を指導するときの参考となる水質指針を設けています。2026年9月公表の調査でも、地方公共団体がゴルフ場の排出水などを調査し、その結果を国が取りまとめています。つまり、ゴルフ場の農薬管理は国の制度だけで完結せず、自治体が実際の監視・指導を担う仕組みがあります。

さらに、地域独自のルールが加わる場合があります。環境省の通知でも、都道府県がゴルフ場の農薬使用について指導要綱などを定めて適正使用を指導する仕組みが示されています。例えば千葉県は、ゴルフ場開発等に関する県の指導要綱に基づき、ゴルフ場で使用する農薬について県独自の取扱いを案内しています。

そのため実務では、①使う農薬が国の登録を受け、対象作物・使用量・回数などラベルどおりか、②国への使用計画など必要な手続きを満たすか、③都道府県・市町村の条例、要綱、農薬指定、届出、周辺水域や水源に関する追加条件がないか、④水質検査や使用実績の報告が必要か、の順で確認します。

ただし、すべての自治体に同じ追加規制があるわけではありません。条例ではなく指導要綱で運用している地域もあり、対象農薬や提出書類も異なります。したがって「国の基準を守れば全国どこでも同じ」とは考えず、実際にゴルフ場が所在する自治体の最新ルールを確認する必要があります。