ゴルフ百科事典

ゴルファーの死亡率が低いという研究から、健康寿命も延びると結論していい?

高齢者・健康指標の読み方

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まず答え

死亡率が低いという結果だけでは、健康寿命の延長まで証明できません。健康寿命には日常生活の制限も関わります。また、ゴルファーと一般人口の差が、すべてゴルフによって生じたとは限りません。

詳しい解説

死亡率が低いことと、健康上の問題で日常生活が制限されない期間が長いことは、同じ指標ではありません。厚生労働省の説明する健康寿命の主指標は『日常生活に制限のない期間の平均』で、死亡の情報だけでなく、生活への制限がある人の割合も使います。

スウェーデンのゴルファー300,818人を調べた研究では、年齢・性別・社会経済的な区分を考慮した死亡率が一般人口より低く、全体の標準化死亡比は0.60でした。著者は、この死亡率の差を寿命の長さへ換算すると約5年に相当すると説明しています。

ただし、この研究はゴルフを始める人を無作為に分けた試験ではありません。著者自身も、死亡率の低下すべてがゴルフの身体活動で説明できると確実には結論できないとしています。『始めれば誰でも5年長生きする』という保証ではありません。

さらに、この死亡率の比較から、日常生活に制限のない期間が何年延びたかは分かりません。健康寿命について知りたいなら、身体機能や生活上の制限をどのように測った研究かも確認する必要があります。

ゴルフを健康づくりに使う価値を否定する話ではありません。研究を読むときに、死亡率、寿命、日常生活の機能を分け、関連が見つかったことと、ゴルフ自体の効果が証明されたことを区別します。