選手本人の SNS発信は、 ファンの 親近感や 応援 行動に どう 影響する?
ファン文化・選手SNS
まず答え
選手が自分の言葉で発信し、反応や舞台裏を見せるほど、ファンは心理的な距離を近く感じやすくなります。研究では、双方向性のある発信で親近感が高まり、情報収集・交流・ファン活動の動機にもつながりました。ただし、SNS発信だけで観戦・購入などの応援行動が必ず増えるとは言えません。
詳しい解説
選手本人のSNSは、ニュース記事や中継を通さず、選手の言葉や日常を直接受け取れる点が大きな違いです。
KassingとSandersonは、ジロ・デ・イタリア期間中の選手のTwitter投稿を分析し、選手がコメントや意見を出し、ファンとのやり取りや舞台裏の視点を提供することで、選手とファンの間の「即時性」が高まると報告しました。従来の一方向的なメディアより、社会的な関係に近い感覚を作りやすいという結果です。
Frederickらは、発信スタイルの異なる2人の選手のフォロワーを調べました。より社会的・双方向的に発信する選手のフォロワーでは、人間的な近さを感じる傾向が強く、フォローする理由として交流、情報収集、選手の人柄、娯楽などがまとまって現れました。発信の仕方によって、ファンが感じる距離感が変わることを示しています。
ただし、「親近感が増えた=必ずチケットを買う、用具を買う、試合を見続ける」とまでは、この2研究から直接言えません。SNSはファン活動を続ける接点や情報源にはなりますが、実際の観戦・購買・応援には競技成績、知名度、所属、価格、時間など別の要因も関わります。
実務的には、結果告知だけを並べるより、本人の考え、準備、失敗、移動、練習などを本人の言葉で出し、時々ファンとのやり取りを入れる方が「人として近い」と感じてもらいやすいと考えられます。一方、過度な私生活公開まで必要という意味ではありません。