ゴルフ百科事典

ショートパットは、カップを何cmオーバーする強さがいい?

距離感・速度管理

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まず答え

固定の「何cmオーバー」が正解ではありません。まずカップへ届くことを満たしたうえで、傾斜、グリーンの速さ、自分の方向のばらつき、外した後にどこまで残ってよいかから、狙う到達速度を決めます。その速度に合うラインを選ぶのが基本です。強めなら曲がりは小さくなりやすい反面、カップが受け止められる方向の余裕は狭くなり、外した後も長く残りやすくなります。

詳しい解説

ショートパットでも、「17インチ」「30cm」など一つの通過距離を全員共通の正解にはできません。必要なのは、カップへ届く速さを確保しつつ、その場面で許容できるリスクに合わせて到達速度を選ぶことです。

最初に見るのは、傾斜とグリーンの速さです。上りなら届かせるために大きめの初速が必要になり、下りでは小さい初速で届きます。横傾斜がある場合は、速度を落とすほど曲がりが大きくなりやすいため、強さだけを変えて同じ狙い線を使うことはできません。

次に、自分の方向のばらつきと、外した後に許容できる距離を考えます。強めに打つと曲がりを小さくしやすい一方、速い球ほどカップ中心から外れたときに入る余裕は小さくなり、外せば返しも長くなりやすくなります。反対に弱めにするとカップ周辺へ止めやすくなる場面はありますが、曲がりや表面の影響を受けやすく、弱すぎればショートします。

同じ大きさのカップでも、到達速度が速いほど、中心を外して入る余裕が小さくなる関係を示す上面の概念図です。色の帯は球の中心の左右ずれに対する余裕を模式化したもので、実測した成功範囲や必ず入る領域ではありません。傾斜やカップ縁の状態などでも結果は変わります。到達速度を控える場合も、届かなければ入りません。図は万能のオーバー距離や推奨速度を示していません。

実戦では、①カップへ届くことを満たす、②外した後に許容できる残りを決める、③その条件から到達速度を選ぶ、④その速度に合うラインを読む、という順で考えると整理しやすくなります。強さを変えたらラインも一緒に見直します。

特に下りや強い横傾斜、速いグリーンでは、固定のオーバー距離を狙うほどリスクが大きくなることがあります。「強いほど有利」「弱いほど安全」「中くらいなら正解」と決めず、その場の傾斜、速度、自分のばらつき、次のパットまで含めて選びます。