ゴルフ百科事典

マーカーレス3Dとマーカー式3Dで同じ関節角が出ても、同じ精度と考えていい?

3D動作計測

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まず答え

いいえ。同じ角度が出た1回だけでは、2方式の精度が同じとは判断できません。測定法ごとに関節中心の推定や身体モデル、画像処理などの誤差があり、関節・動作・速度によって一致の程度も変わります。複数試行で基準との差と再現性を確認します。

詳しい解説

マーカー式3Dとマーカーレス3Dは、どちらも最終的に関節角を数値化できますが、数値を作る過程が同じではありません。マーカー式は身体に付けた標点の3D位置から身体モデルを計算し、マーカーレス式は映像から身体点を推定して3D座標や関節角を求めます。

そのため、ある瞬間に両方が「膝45度」と表示しても、それだけで精度が同じとは言えません。偶然一致している可能性もあり、動作の別の局面や別の関節では差が広がることがあります。

Songらの検証では、8種類の動作でマーカーレス式とマーカー式を比較し、足首と膝の角度は比較的よく一致しましたが、股関節ではより大きな差が見られ、走るような速い動作で差が大きくなる項目もありました。別の垂直跳び研究でも下肢の矢状面角度は高い一致を示していますが、これはその課題・関節・計測条件での結果です。

精度を比べるときは、1点の数値一致ではなく、①基準法との差の平均、②動作全体の誤差、③繰り返したときの再現性、④関節や運動方向ごとの差を見ます。ゴルフスイングは高速回旋や身体の重なりが多いため、歩行やジャンプでの検証結果をそのままゴルフの全関節へ当てはめることもできません。

実用上は、同じ装置・同じ撮影条件で変化を追う用途と、別方式同士の絶対値を直接比較する用途を分けます。表示値が同じでも、測定精度まで同じと決めつけないのが安全です。