練習記録は、 球数だけでなく 「何を 試して どうなったか」まで 残した 方が いい?
練習記録・振り返り
まず答え
はい。上達を振り返るなら、球数だけでなく「何を変えたか」「その場でどうなったか」「時間を置いても再現したか」を残す方が判断しやすくなります。練習中の感触や成功率だけでは、学習が定着したか分からないことがあるためです。
詳しい解説
球数は練習量を知るには役立ちますが、それだけでは「何を学んだか」は分かりません。同じ100球でも、狙い、フィードバックの受け方、課題の難しさ、成功の判定方法が違えば、練習内容は別物です。
ゴルフの運動学習研究でも、練習中の成績と後日の学習結果が同じとは限りません。パッティングの視覚補助を比較した研究では、参加者が役立つと感じた条件と、48時間後の保持・転移成績が必ずしも一致しませんでした。つまり「その場で良かった」「感触が良かった」だけでは、効果判定が足りない場合があります。
また、パッティング研究では、結果フィードバックを毎回与える条件と頻度を下げる条件、課題難度やフィードバックを自分で選ぶ条件などで学習を比較しています。こうした研究が示しているのは、球数だけでなく、どんな条件で何を試し、どんな結果が出たかを区別して見る必要があるということです。
実際の練習記録では、①今回変えたことを1つ、②狙った結果、③実際の球筋・距離・打点など観察できた結果、④本人の感触、⑤次に同じ条件で再確認する項目、を短く残すと振り返りやすくなります。可能なら翌日や数日後、別のライやターゲットでも再現したかを追記します。
ただし、この記録方法そのものを比較したゴルフ研究があるわけではありません。上の研究で使われる『練習条件・結果・保持や転移を分けて評価する』考え方を、個人の練習記録へ応用した方法です。記録を細かくしすぎて練習を邪魔しないよう、毎回続けられる少数項目に絞るのが実用的です。