ゴルフ百科事典

スイング解析の「クラブランドマーク」って、何を測るための点?

動画解析・ランドマーク

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まず答え

クラブのグリップ・シャフト・ヘッドなどに置く追跡用の基準点です。カメラはその点の位置を追い、複数点の関係からクラブの位置・向き・速度などを計算します。マーカー自体がやヘッド軌道を直接測っているわけではありません。

詳しい解説

クラブランドマークは、3Dモーションキャプチャなどでクラブの動きを追うために、グリップ、シャフト、ヘッド周辺などへ置く基準点です。反射マーカー式では複数のカメラが各マーカーの位置を追跡し、その時系列データからクラブの位置や向き、速度、角速度、スイング平面などを計算します。

カメラ配置と向きを校正し、各画像内の同じマーカーの位置から3D座標を再構成します。身体やクラブの姿勢、関節中心などは、その座標をモデルへ対応させて求める値です。実際には複数マーカー、遮蔽への対策、ラベル付けなども必要です。

重要なのは、マーカーが測っているのは基本的に「そのマーカーの位置」であって、フェース角やクラブ全体の姿勢を一つのマーカーが直接測っているわけではないことです。ヘッド上の1点を追えばヘッドの通った軌跡は得られますが、クラブの3次元的な向きまで求めるには、複数のマーカー配置やクラブモデル、校正情報を組み合わせます。

2020年のゴルフスイング研究では、プロゴルファーに身体65個とクラブ4個の反射マーカーを付け、200Hzの12カメラシステムで計測し、クラブヘッドマーカーからダウンスイング中のスイング平面を計算しました。別の高速モーションキャプチャ研究では、ドライバーヘッドを剛体として追跡し、マーカー追跡の不確かさがクラブ速度やキャプチャ空間内の位置の影響を受けることを確認しています。2025年のゴルフ動作研究でも、グリップ・シャフト・ヘッドに付けたマーカーの位置座標をクラブモデルへ入力してクラブ運動を表現しています。

そのため、解析結果を見るときは「クラブに何個・どこへマーカーを置いたか」「どの点からヘッド位置やクラブ姿勢を定義したか」「同じ校正とモデルを使っているか」を確認します。マーカー配置が違えば、同じ名前のクラブ角度や軌道でも計算条件が変わることがあります。

実用上は、クラブランドマークを『クラブそのものの真値を直接読むセンサー』ではなく、『クラブの運動を計算するための追跡基準点』として理解すると、3D解析の数値を読み違えにくくなります。