ゴルフ百科事典

ゴルフ練習でいう「再適応」とは?

運動学習・再適応

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まず答え

再適応は、一度合わせたことのある変化へもう一度さらされたとき、再びその条件へ動きを調整することです。以前より速く戻る現象は「セービング」と呼ばれますが、速い再学習がすべて無意識の運動記憶だけで起きるとは限りません。

詳しい解説

の実験では、たとえば画面上のカーソルを一定方向へずらし、そのずれへ動きを合わせたあと、いったん通常条件へ戻します。その後、同じずれを再び与えたときに、最初より速く誤差が小さくなることがあります。この再び条件へ合わせ直す過程が再適応で、以前より速い学習は一般に「セービング」と呼ばれます。

ただし、『一度覚えた運動がそのまま保存されていて、次は自動的に呼び戻される』と単純には言えません。視覚運動適応の研究では、同じ変化への再曝露で学習が速くなる一方、その速さには、変化を意識的に見抜いて狙い方を変える明示的な戦略が大きく関わる場合があります。

Avrahamらの研究では、同じ視覚運動のずれへ再びさらすと全体の学習は速くなりましたが、無意識的な残効はむしろ初回より小さくなる条件がありました。つまり、再適応が速いことと、無意識の適応成分が強く残っていることは同じではありません。

また、初回の学習後にどのような条件を経験したかでも、再適応の速さは変わります。以前の適応記憶がそのまま使える場合もあれば、通常条件への戻し方や反対方向の学習などによって再学習が妨げられることもあります。

ゴルフで考えるなら、以前使った練習器具や特定の調整へ久しぶりに戻したとき、前回より少ない球数で適応できることはあり得ます。ただし、それが『身体が完全に覚えていた』証拠とは限りません。以前の感覚、狙い方、説明、環境の手掛かりを思い出しているだけの場合もあります。

実用上は、再び同じ条件を試したときに①最初の数球の誤差、②何球で安定するか、③条件を外した後の残効、④時間を空けた後の保持を分けて記録します。再適応は『前より早く戻れたか』を見る概念であり、長期的な技能定着そのものとは分けて評価するのが安全です。