ゴルフ場の 池で 藻が 増えるのは、 なぜ?
池・水景・水生態管理
まず答え
主な要因は、水中の窒素やリンなどの栄養分が増え、暖かさ・日光・水の停滞など藻が増えやすい条件がそろうことです。肥料だけが原因とは限らず、落ち葉や刈りかす、外部からの流入など複数の供給源があります。
詳しい解説
ゴルフ場の池が緑色になったり、水面に藻が広がったりするのは、一つの原因だけで起きるわけではありません。藻が利用できる栄養分と、増殖しやすい環境条件が重なると発生しやすくなります。
USGA Green Sectionは、池の藻や水草が増える大きな要因として、窒素やリンなどの栄養分の蓄積を挙げています。栄養分は周辺の肥料からだけでなく、池へ入った落ち葉、刈りかす、土砂、上流や敷地外から流れてくる水などからも供給されます。そのため、「藻が出た=ゴルフ場が肥料を入れすぎた」と単純には判断できません。
さらに、水温が高い、日光が十分に当たる、水があまり動かないといった条件は、藻や水草の増殖を助けます。池が浅くなっている場合は水温が上がりやすく、底まで光が届きやすくなるため、不要な水生植物が増えやすくなることもあります。
対策は、発生した藻だけを取り除けば終わりではありません。周囲に植生帯を設けて流入する栄養分を減らす、肥料が池へ流れないよう管理する、落ち葉や有機物を除去する、必要に応じて水を循環・曝気する、水質を測る、といった複数の方法を組み合わせます。池に堆積した土砂が多い場合は、浚渫で深さや貯水容量を回復させることもあります。
藻は水域の生態系の一部でもあり、存在すること自体が異常というわけではありません。問題になるのは、過剰に増えて景観、水質、生き物、灌水設備などへ影響する状態です。そのため、見た目だけで薬剤処理を繰り返すより、栄養分、水温、水深、流れなど発生条件を調べることが基本です。