ゴルフ百科事典

好きなプロゴルファーと同じクラブを使いたくなるのは、なぜ?

ファン文化・用具選択

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まず答え

好きな選手への同一視と、その選手と製品の組み合わせが自然に見えることが、購買意向を高める要因になり得ます。研究では、選手への同一視が強いほど推薦商品の購入意向が高まり、選手とスポーツ用品の適合感も購入意向と正に関係しました。ただし、そのクラブが自分にも性能面で合うとは限りません。

詳しい解説

好きなプロと同じクラブを使いたくなる理由は、「そのクラブが一番性能が高いから」だけではありません。ファンが選手へ感じる心理的なつながりと、選手と製品の組み合わせへの納得感が影響します。

CarlsonとDonavanの研究では、494人を対象に選手への同一視と推薦商品への態度・購入意向を調べ、選手への同一視が強い人ほど、その選手が推薦する商品の購入意向も高い傾向が確認されました。好きな選手を自分の価値観や応援対象として強く意識するほど、選手が使う・勧める製品も好意的に受け取りやすくなるという結果です。

別の実験では、著名な選手と「スポーツに関係する製品」の組み合わせは、スポーツと関係の薄い製品より適合していると評価され、その適合感が高いほど購入意向も高くなりました。ゴルフでは、プロゴルファーとクラブやボールの組み合わせは競技との関連が分かりやすいため、こうした「この選手がこの道具を使うのは自然だ」という感覚が働きやすいと考えられます。

ただし、研究が示しているのは購入心理であって、「好きなプロと同じクラブなら自分のショットも良くなる」という性能適合ではありません。プロはヘッド、ロフト、シャフト、長さ、バランスなどを個別に調整している場合があり、市販品と同じモデル名でも実使用仕様が異なることがあります。

したがって、同じクラブを使いたくなるのは自然なファン行動の一つですが、実際に買うときは「好きだから使いたい」という価値と、「自分の打球に合うか」という性能判断を分けて考えるのが安全です。