ゴルフ百科事典

ゴルフを続けると、なぜ「自分はゴルファーだ」という意識が強くなるの?

社会・コミュニティ

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

「長く続けたから必ず強くなる」とまでは言えません。ゴルフへの参加の深さと「自分はゴルファーだ」という自己認識には関連が報告されています。ラウンド、練習、道具選び、仲間との交流などが生活の中で大きな位置を占めるにつれ、ゴルフが自分を説明する要素になる、というのが一つの考え方です。ただし強さには個人差があり、継続年数そのものが原因だと確認されたわけではありません。

詳しい解説

研究で直接確認されているのは、「ゴルフを長く続ければ自己像が強くなる」という因果よりも、ゴルフへの参加と「自分はゴルファーだ」という自己認識の関連です。レクリエーションゴルファーを対象にした研究では、ゴルファーとしての余暇アイデンティティと参加の強さに関係がみられ、想定したモデルは一部が支持されました。

なぜそう感じるのかを考えると、ゴルフを続ける過程では、ラウンドや練習、道具選び、コースでの判断、仲間との会話など、「ゴルフをする人」として行動する場面が繰り返されます。そうした経験が自己像と結び付くという説明はできますが、これは継続年数そのものの因果効果が証明されたという意味ではありません。

別の調査では、ゴルフ同好会員の余暇アイデンティティと自尊感情・生活満足度との関連も報告されています。ここでも「ゴルフを続ければ自己肯定感が上がる」とまでは言えず、参加の仕方や生活の中でゴルフが占める位置には個人差があります。

また、女子プロ2人を長期間追った研究では、競技者としての自己像が一つの役割に偏っていたケースで、競技を離れる時に大きな負担が生じた例も報告されています。一般のゴルファー全員に当てはまる話ではありませんが、ゴルフを自分の大切な一部として楽しみつつ、スコアや競技成績だけを自分の価値そのものにしない方が、休止や不調があってもゴルフとの関係を組み替えやすくなります。