渇水時の ゴルフ場散水は、 使用量だけで なく 水源まで 見る必要が あるのは なぜ?
水資源・渇水
まず答え
同じ散水量でも、水源によって地域への影響と使える余地が違うからです。上水、地下水、河川・貯水池、再生水では供給制約や地域需要との競合が異なります。渇水時は「何リットル使うか」だけでなく「どの水を使っているか」まで確認します。
詳しい解説
渇水時の散水管理では、使用量だけを減らせば十分とは限りません。ゴルフ場が使う水には、地下水、河川や貯水池などの表流水、自治体の上水、再生水などがあり、同じ量でも水源によって地域の水需給への影響が違います。
USGAは、ゴルフ場の散水水源は立地と地域・広域の水供給条件に大きく左右され、複数水源を組み合わせる施設もあると説明しています。また、再生水を散水へ使うことは、飲用に適した水を人の利用へ残す方法の一つとされています。
渇水が長引くと、水源そのものの供給力が下がることがあります。USGAの乾燥期の事例では、降雨が少ない状態が続くと散水池の水位が下がり、必要な散水を続けたくても供給量が制約されるコースがあると説明されています。つまり、散水設定上は同じ量を使える計算でも、池や河川などの供給側が不足すれば実際には使えません。
また、自治体の上水を使う場合と、処理済み再生水や場内貯留水を使う場合では、渇水時に地域の生活用水と競合する度合いも同じではありません。ただし再生水でも供給量や水質、配管条件があり、「代替水源なら無制限に使える」という意味ではありません。
そのため渇水時は、①総散水量、②水源ごとの残量・供給見込み、③地域の取水・給水制限、④飲用水との競合、⑤代替水源へ切り替えられるか、を分けて確認します。必要に応じて散水間隔を延ばし、優先区域を絞るなど、限られた供給を長く持たせる運用へ切り替えます。
結論として、渇水対応は「使用量の削減」だけではなく、「その水がどこから来て、地域全体の中でどれだけ確保できるか」を含む水源管理です。