ゴルフ百科事典

ウェッジは、ロフトによって溝の形を変えるのはなぜ?

ウェッジ・溝設計

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まず答え

フルショットが多い低ロフトと、ラフや濡れたライからの部分ショットが増える高ロフトでは、溝に求める働きが違うためです。現行Vokey では、低ロフトを狭く深い溝、高ロフトを広く浅い溝にし、中間ロフトはその間の形状にしています。

詳しい解説

ウェッジの溝は、ボールへ摩擦を与えるだけでなく、フェースとボールの間に入る水分や芝、砂などを逃がし、溝のエッジとボールが働きやすい状態を作る役割があります。そのため、すべてのロフトで同じ溝形状にするとは限りません。

溝の適合性は幅、間隔、深さ、断面、縁などを規定の方法で測って評価します。幅は公式手順のエッジ点で定まり、単なる見かけの開口幅とは限りません。適用仕様はクラブや競技条件などで異なるため、この図だけで適合を判定しません。

の現行Vokey SM11では、ロフト帯に応じて3種類の溝形状を使い分けています。44〜52度は狭く深い形状で、フルショットでの性能を重視。54〜56度はその中間。58〜60度は広く浅い形状にして、グリーン周りや部分ショットで芝や水分などの異物を逃がしやすくする設計です。

さらにSM11では、前世代より溝容積を増やし、フェース表面の方向性を持たせたテクスチャと組み合わせています。メーカーは、特にラフや湿った条件でもスピンの再現性を保つことを狙っていると説明しています。

ただし『広い溝ほどスピンする』『深い溝ほど止まる』と単純化はできません。溝の幅、深さ、容積、間隔、エッジ、表面加工、ロフト、、ライ、ボールなどが一緒に作用します。ロフト別の溝形状は、その番手で多いショット条件へ合わせる設計の一例として見るのが適切です。