なぜ13ホール? Bandon Preserveは短いコースを「保全の資金源」にした
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- Bandon Preserveは13ホールのパー3。
- 最初から13ではなく、当初12ホールだったが設計者ビル・クーアが後にもう1ホールを見つけた。
- 約8.1haのコースは「18ホール超、36ホール未満」の需要を想定し、2015年時点では純収益のすべてが南オレゴン沿岸の保全へ直接充てられていた。
18ホールを回り終えた。でも、もう少しだけゴルフをしたい。36ホール目まで行くほどではない。
米オレゴン州のBandon Dunes Golf Resortには、その間を埋めるような13ホールのパー3コース、Bandon Preserveがある。
面白いのは、13という数が最初から決まっていたわけではないことだ。
12ホールの予定から、あと1ホール見つかった
2011年のNBC Sportsの記事によると、Bandon Preserveは当初12ホールで計画されていた。ところが設計者のビル・クーアが後の訪問で、もう1ホールつくれる場所を見つけた。そこで13ホールになった。
敷地は約8.1ha。13ホールという数字は「18ホールをどこまで縮めるか」から決まったのではなく、少なくとも記録に残る設計経緯では、12ホールの案に新たに見つかった1ホールが加わって生まれている。
2011年時点で運営会社KemperSportsが想定していたのも、18ホールより多く回りたいが36ホールまでは望まないゴルファーだった。
利用場面まで見ると、Bandon Preserveは単にホール数が少ないコースではない。18ホールを終えた後、もう1ラウンド全部を回るほどではない人に別の選択肢を置いた設計だったことが分かる。
コースの利益を、海岸の保全へ回す計画
もう一つ、このコースにはプレー以外の役割が組み込まれていた。
2011年の記事では、Bandon Preserveの利益を南オレゴン海岸の保全活動へ充てる計画が紹介されている。
計画だけで終わったのか。そこは後の資料で一段進んで確認できる。
USGAは2015年、2012年に開業したBandon Preserveについて、リゾートが同コースから得る純収益のすべてをWild Rivers Coast Allianceへ直接充てていると報じた。同団体の支援対象として、生息地の復元、地域のランドトラスト、持続可能な漁業なども挙げている。
ただし、これは2015年時点で確認できる運用だ。2026年現在の収益配分条件や累計額までは、今回の保存Factでは確認できていない。
「短いコース」を見る物差しが変わる
Bandon Preserveの事例では、ホール数、利用場面、収益の行き先が別々の話ではなく、一つの短いコースの中に並んでいる。
13ホールは、当初12ホールだった設計に1ホールが加わった結果。想定したのは18ホールより多く、36ホールまでは望まない人。そして2015年時点では、純収益のすべてが地域の保全活動へつながっていた。
この経緯を知ると、短いコースを見るときの問いは「何ホールあるか」だけではなくなる。誰がどんな場面で使うのか、そのコースにプレー以外の役割があるのかまで見ると、13という少し変わった数字の意味も違って見えてくる。
出典:Golf Channel / USGA
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