指4本の「4番アイアン?」で2人失格!? 翌朝、本人が申告したゴルフの珍事件
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 2025年の米下部ツアーで、使ったクラブを指4本で伝えた選手がいた。
- 翌朝その選手が自分で申告し、本人と相手キャディーの担当選手が失格に。
- バッグを見て推測するのは可、直接教えるのは別。
「4番アイアン?」。キャディーが立てた4本の指に、選手も4本の指で答えた。翌朝、その選手は自分から競技委員のところへ行く。結果は、自分を含む2人の失格だった。
2025年6月、米コーンフェリーツアーのメモリアル・ヘルス選手権。たった一瞬の合図が、なぜそこまで大きな話になったのか。
232ヤードのパー3で交わした「4」
第1ラウンド17番は232ヤードのパー3。コール・ハマーが4番アイアンを打った後、同組ネルソン・レデスマのキャディー、ニコ・トーレスとすれ違った。トーレスが4本の指を立て、ハマーも反射的に4本の指を返した。ハマーがGolf Channelに語った内容では、使ったクラブを確認するやり取りだった。
ハマーはその場では深く考えなかったが、ラウンド後も気になった。知人に相談し、問題ないという反応もあった。それでも翌朝、自分で競技委員を訪ねて前日の合図を伝えた。誰かに告発されたわけではない。
バッグを見ればいいのに、指で教えるとアウト?
ゴルフ規則10.2aは、ラウンド中に競技中の他選手へ助言を与えたり、自分のキャディー以外に助言を求めたりすることを禁じる。使ったクラブを直接伝える行為は、相手の番手選びを助ける情報になりうる。ツアーは今回の合図を助言違反と判断した。
境目が面白い。R&Aの公式解釈では、他選手のバッグを触らずに見て、直前に使ったクラブを推測するのは助言に当たらない。一方、今回のように選手とキャディーが指で直接やり取りすれば別だ。
では、なぜ相手のレデスマまで? 規則10.3cでは、キャディーの規則違反に対する罰は担当する選手が受ける。合図を出したトーレスではなく、レデスマにも罰が及んだ。
2罰打では終わらなかった理由
助言違反そのものは通常、ストロークプレーで2罰打。ところが2人は、前日のスコアカードをすでに提出していた。Golf Channelによると、ハマーは初日69、レデスマは73で提出済みだった。ツアーの公式記録は、2人が17番の規則10.2a違反を自己申告した後、規則3.3により第2ラウンド中に失格になったと記している。決定時には、2人とも6ホールを進んでいた。
ただし「提出後に罰打が分かれば必ず失格」ではない。規則3.3には、提出時に知らなかった罰打に関する例外がある。ここで言えるのは、ツアーがこの2人について失格と裁定した、ということまでだ。
ハマーが黙っていたら、少なくともこの経緯では表に出なかったかもしれない。それでも自分で知らせた。4本の指が残したのは、細かな規則の話だけではない。自分に不利でも申告する、ゴルフらしい場面でもあった。
出典:golfchannel.com / PGA TOUR / The R&A(2・3)
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