アニカはC4で勝った。それでもキャロウェイは「受け入れられなかった」と書いた
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 2002年、アニカ・ソレンスタムは新型C4ドライバーを使って勝利を重ねた。
- 一方、キャロウェイは年次報告書でC4が市場に十分受け入れられなかったと認める。
- ツアーでの勝利と売り場での成功が、なぜ別の話なのかを当時の資料からたどる。
アニカ・ソレンスタムが使って勝ったドライバーを、メーカー自身が後に「ゴルファーに十分受け入れられなかった」と書いた。2002年のキャロウェイ「BIG BERTHA C4」は、そんな二つの記録を残している。
360ccの新素材がツアーで勝つ
C4はカーボン複合材を使った360ccのドライバー。発売当時の説明によれば、軽いヘッド構造で生まれた重量の余裕を利用し、50gを超えるタングステン入り素材をヘッド内部の外周に配した。大きなヘッドで打点のずれに強くする狙いだ。底面にはアルミ製のソールプレートも使われており、単純に「すべてがカーボンの塊」という構造ではない。
そのC4を手にしたソレンスタムは、同じ年にエビアン・マスターズを4打差で制した。キャロウェイの6月の発表では、年初にC4とHXボールへ替えてから世界で6勝目。平均飛距離も前年の252.3ヤードから261.3ヤードへ伸びていた。ただ、ボールも同時に替えており、この9ヤード増や勝利をC4だけの効果とは言えない。8月にはポール・ローリーもC4を使い、ウェールズ・オープンで優勝している。少なくとも、ツアーで結果を出せない道具ではなかった。
年次報告書に残った市場の評価
それでも、翌年に提出されたキャロウェイの2002年度年次報告書は厳しい。同社はC4がゴルファーに十分受け入れられず、旧製品の販売減を埋めるだけの売上にならなかったと記した。ドライバーとフェアウェーウッド全体の売上高は、2001年の3億9290万ドルから2002年の3億1000万ドルへ21%減。ただし、この減少はC4一製品の数字ではなく、旧モデルの販売減なども含む。
なぜ受け入れられなかったのか。報告書はクラブの見た目や打感、価格への好みが新製品の成否を左右すると述べ、C4を期待に届かなかった例に挙げた。しかし「音が違ったから売れなかった」など、単一の原因までは特定していない。性能や勝利実績があっても、手に取ったゴルファーの評価とは一致しない。
アニカは次のチタンでも勝った
さらに同年9月、ソレンスタムは試作のチタン製「Great Big Bertha II Pro Series」へ替え、その最初の大会でも勝った。これもC4が劣っていた証拠ではない。選手は新しい選択肢を試し、メーカーは次の製品を送り出す。
C4の一年が示すのは、技術の新しさ、プロの勝利、販売の成功を一つの物語にまとめられないことだ。コースで飛ぶかどうかと、店頭で選ばれるかどうか。ゴルフクラブには、その二つの試験がある。
出典:Golf Business News / Callaway 技術・研究情報(2・3) / sec.gov
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