運動の 自動化で 『基底核が 関わる』と いうのは、 どういう 意味?
神経科学と運動学習
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まず答え
学習した一連の動作を開始・終了するなど、動作をまとまりとして組織する回路に関わるという意味です。基底核だけでスイングが動く、特定の練習で基底核を直接鍛えれば上達する、という意味ではありません。
詳しい解説
基底核は、脳内の複数の領域と結びつく神経回路の一部です。運動の自動化を説明するときは、動作を一つずつ選ぶ負担が減り、学習した動作の並びをまとまりとして実行しやすくなる過程との関係が論点になります。
JinとCostaの2010年の研究は、マウスが報酬を得るために一連の行動を学ぶ課題で、黒質と線条体の回路に、その動作系列の開始や終了を示す活動が生じることを報告しました。活動は学習に伴って現れ、系列を組織する役割を考える根拠になります。
ただし、この実験はゴルフスイングを測ったものではありません。どのくらい練習すればスイングが自動化されるか、本人の動きのどこを変えるべきかまで決められる研究ではありません。
また、ある回路が関わることと、その回路だけが動作を決めることは別です。『自動化したから感覚情報や判断が不要になる』とも解釈しません。脳の説明を、特定フォームが正しいという証明に使わないことが大切です。
ゴルフでは、自動化という言葉を上達の保証にせず、練習した動作が別の日や実戦条件で再現するかを、実際の結果で確かめます。