ゴルフ百科事典

バンカーライナーがあれば、砂の汚染は完全に防げる?

バンカー管理・ライナー/砂汚染

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

完全には防げません。ライナーは下地の土や石が砂へ混ざるのを減らせますが、バンカー縁からの土の流入、表面水が運ぶ泥、落ち葉・刈草・ほこりなど外部から入る汚染までは止められません。ライナーに加えて、周囲の排水と日常管理が必要です。

詳しい解説

バンカーライナーは、砂と下地の土を分けることで汚染を減らすのに有効です。USGAは、ライナーが下地から細粒土や石が上がってくるのを防ぎ、豪雨で砂が流れたときにバンカー床の土が砂へ混ざるのも抑えられると説明しています。この点では、砂の寿命やプレー性を保つ助けになります。

ライナーは砂と下地が混ざるのを減らしますが、表面水や風、縁の侵食などで外から入る泥・落葉等まで完全には止められません。図の青線は分離の役割を表し、ライナーが水を通さない膜であるとは示していません。厚さ、施工形状、排水能力は製品と現地条件で異なります。

ただし、ライナーがあれば砂汚染を完全に止められるわけではありません。種類によってはバンカーの垂直な縁までライナーを連続して施工できず、縁の土が崩れて混ざることがあります。さらに、バンカー外から流れ込む表面水が泥を運ぶ、落ち葉や刈草、ほこりなどが上から入るといった汚染は、ライナーでは防げません。

汚染が進むと、砂の粒のすき間へ細かな土や有機物が入り込み、水の抜け方や含水状態が変わります。その結果、砂が締まりやすくなったり、場所によって硬さや乾き方が変わったりします。したがって、ライナーを入れた後も砂の状態を定期的に確認する必要があります。

対策は、ライナーだけに頼らず、周囲から表面水が流れ込まない地形や排水を整える、バンカー縁の侵食を抑える、落ち葉や刈草をためない、汚染が進んだ砂を必要に応じて入れ替える、といった管理を組み合わせます。

つまり、ライナーは『下からの汚染を減らす仕切り』として有効ですが、『外から入る汚染も含めて完全に遮断するもの』ではありません。何が砂を汚しているかを分けて対策することが重要です。