カートナビの 位置情報だけで 「遅い組」と 判断していい?
プレーペース管理
まず答え
位置情報だけで決めるのは不十分です。前の組との間隔を知るには有効ですが、実際の遅延判断では、そのホールまでの基準時間、前組との間隔、スタート間隔、裁定や球探しなど一時的な事情も合わせて確認します。
詳しい解説
GPS付きカートやナビの位置情報は、コース上で各組がどこにいるかを把握するのに役立ちます。USGAの調査でも、GPSで各組の位置を記録し、ラウンド時間や組と組の間隔を分析しています。したがって、位置データはプレーペース管理の有力な材料です。
ただし、「この組がこの地点にいるから遅い」と位置だけで判断すると誤ることがあります。R&Aのプレーペース方針では、遅れているかを判断するとき、単に現在位置を見るだけでなく、その時点までに許された累積時間と、前の組との位置関係を組み合わせます。後続組では、前の組からスタート間隔以上に離れているかなどを基準にできます。
さらに、位置が一時的に遅れていても理由がある場合があります。R&Aのモデルローカルルールは、組を実際に計測対象にする前に、長いルーリング、紛失球、アンプレヤブルなど最近の事情がなかったかを確認するよう示しています。難しいホールで一時的に間隔が広がっても、その後すぐに前の組へ追いつくなら、継続的な遅延とは限りません。
逆に、位置だけを見て前の組のすぐ後ろにいるから問題なし、とも限りません。コース全体が詰まっていれば、全組が遅いペースで流れていることがあります。施設側では、各ホールの基準時間や当日の流れと位置情報を合わせて見る必要があります。
したがって、カートナビの位置情報は「遅い組を見つけるセンサー」として使い、最終判断は①累積の基準時間、②前組との間隔、③当日の全体の流れ、④一時的な遅延理由、を合わせて行うのが適切です。