広角レンズで ゴルフコースを 撮ると、 実際より 広く 見える ことがある?
ゴルフ写真・映像表現
まず答え
あります。広角レンズは広い範囲を写し、手前と奥の大きさの差を強調しやすいため、フェアウェイやハザード間の奥行きが実景より大きく感じられることがあります。ただし、見え方を決めるのは焦点距離だけではなく、撮影位置・被写体までの距離・画面内の位置も重要です。
詳しい解説
広角レンズは、短い焦点距離によって一度に広い範囲を写せます。Canonは、焦点距離が短いほど画角が広くなり、広角では前景と背景の距離感が強調されやすいと説明しています。Sonyも、広角レンズは人の通常の視野より広い範囲を取り込み、遠近感を強めて奥行きを強調できるとしています。
ゴルフコースでは、この特徴によってティー前のフェアウェイ、手前のバンカー、遠くのグリーンを同じ画面へ入れやすくなります。手前のものは相対的に大きく、遠いものは小さく見えやすいため、ハザード同士の前後距離やホール全体の奥行きが、肉眼で立ったときより大きく感じられることがあります。
ただし、「広角レンズそのものがコースの形を変える」と考えるのは正確ではありません。遠近感はカメラの位置と被写体までの距離にも強く左右されます。広角で同じ被写体を大きく写そうとすると撮影者が近づくことが多く、その位置の変化によって手前と奥の大きさの差がさらに強調されます。逆に、同じ撮影位置のまま焦点距離だけを変える場合、主に変わるのは写る範囲です。
さらに、広角側では画面の周辺部に歪みが目立つことがあります。Sonyは、広角で画面端の被写体が歪んで見える場合があると案内しています。コース写真でも、画面端に置かれたバンカーや樹木、フェアウェイ境界が引き伸ばされたように感じられることがあります。
そのため、写真から「このホールはかなり広い」「バンカー間が遠い」と判断するときは、広角写真1枚だけを寸法の証拠にしない方が安全です。実際の幅や距離を確かめるなら、コース図、測量図、正射補正された航空画像、実測距離などと照合します。広角写真は景観やプレーヤー視点を伝えるには有効ですが、実寸をそのまま表す図面ではありません。