反発係数 (COR)は、 どんな 条件で 変わる?
Collision & Energy
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まず答え
反発係数(COR)は、クラブやボールに一つだけ固定された数字ではありません。衝突速度、ボールの構造・材料、相手側の材質やたわみ、斜め衝突なら入射条件でも変わります。比較するときは、同じ試験方法と速度条件で見る必要があります。
詳しい解説
反発係数(COR)は、衝突前に近づく相対速度に対して、衝突後に離れる相対速度がどれくらい残ったかを見る物理量です。そのため、名称は同じでも試験条件が違えば同じ値になるとは限りません。
YokoyamaとYamadaは、構造の異なるゴルフボールを20〜50m/sで衝突させ、CORが入射速度だけでなくクラブヘッドを模した相手側材料にも依存することを報告しました。つまり、ボール単体の硬さ指標だけからCORを決めることはできません。
Arakawaらの斜め衝突実験でも、高速度撮影から入射・反発速度と角度を求めたところ、入射速度が高くなるにつれてCORが低下する傾向が確認されています。衝突速度が上がるとボールの変形やエネルギー損失の仕方が変わるため、低速で測った値をそのまま高速インパクトへ当てはめるのは安全ではありません。
また、実際のクラブとボールの衝突では、フェースのたわみやボール構造、打点、ロフトを伴う斜め衝突などが重なります。したがって『このボールのCORは常に○○』『CORが高いほどどんな条件でも同じ割合で初速が上がる』とは扱いません。
実用上は、CORを比較するときに①衝突速度、②ボールと相手側の組み合わせ、③正面衝突か斜め衝突か、④測定方法をそろえます。実打ではCORだけでなく、ボール初速、クラブ速度、打点、打ち出し角、スピンも合わせて判断します。