ゴルフ場に 花を 増やせば、 ハチや チョウなどの 送粉者は 必ず 増える?
生物多様性・送粉者
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まず答え
いいえ。花を増やすことは助けになりますが、花の種類、咲く時期、在来植物、幼虫の食草、巣や休息場所、農薬管理なども関わります。『花の本数を増やすだけ』では、送粉者の生息地として十分とは限りません。
詳しい解説
ハチやチョウなどの送粉者には、成虫が蜜や花粉を得る花だけでなく、季節を通して食べ物が途切れないことや、繁殖・休息できる環境も必要です。
USGAが紹介する送粉者の生息地づくりの考え方では、色や形の異なる花を組み合わせ、開花期を季節全体に広げ、一年草と多年草を混ぜ、地域の在来植物を使うことが勧められています。つまり、同じ花を大量に植えるより、種類と時期の多様性を持たせる方が生息地として機能しやすくなります。
チョウでは幼虫が食べる植物も重要です。たとえばオオカバマダラは幼虫期にミルクウィード類を必要とするため、成虫向けの蜜源植物だけ増やしても生活環を支えきれません。さらに、ラフなどの自然化区域で強い除草を続けると、送粉者に必要な植物が失われる場合があります。
そのため、送粉者を増やしたいなら『花の量』だけで評価せず、開花の連続性、植物の多様性、在来種、幼虫の食草、管理強度などを合わせて見る必要があります。実際に増えるかは周辺環境や対象種にも左右されるため、花を植えれば必ず増えるとは言えません。