ゴルフ百科事典

100球ほどショット練習すると、XファクターとXファクターストレッチは疲労で小さくなる?

Xファクター・練習負荷

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まず答え

少なくとも低ハンデ男性15人を対象にした研究では逆で、100球の練習後にXファクターとは小さくならず、どちらもわずかに増えました。ただし、全ゴルファーで同じ反応になることや、が全く起きないことまでは示していません。

詳しい解説

Xファクターは、一般にトップ付近での骨盤と胸郭の回旋差を表す指標です。Xファクターストレッチは、そこからダウンスイング初期に回旋差がさらに増える量を指します。

Sorbieらの2018年研究では、低ハンデの男性ゴルファー15人(平均ハンデ3.3±1.7)が、100球のショット練習を行う前後でスイングを3次元計測されました。前後それぞれ5スイングを解析し、弾道計測も行っています。

結果は「疲労で分離が小さくなる」という予想とは一致しませんでした。Xファクターは52.82±5.64°から54.06±5.61°へ、Xファクターストレッチは1.54±1.05°から1.90±1.41°へ有意に増加しました。クラブヘッド速度、ボール速度、実キャリーも練習後に有意な変化が報告されています。

この結果から言えるのは、少なくともこの条件では、100球打った後に骨盤と胸郭の回旋差が一律に小さくなる現象は確認されなかった、ということです。練習による身体の温まりや動作への慣れが影響した可能性もあり、変化を単純に「疲労がなかった」と断定することはできません。

また、対象は15人の低ハンデ男性で、研究室内の前後比較です。高ハンデ、女性、高齢者、痛みがあるゴルファー、より長い練習や全力ドライバー中心の練習でも同じとは限りません。実践では「100球だから危険・安全」と球数だけで決めず、球速やのばらつき、主観的疲労、痛みなども合わせて判断します。