ゴルフ百科事典

スイング調整を2つ同時に変えると、どちらが効いたか判定しにくくなる?

練習設計・検証

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まず答え

はい。2つを同時に変えて結果が良くなっても、Aが効いたのか、Bが効いたのか、A×Bの組み合わせが効いたのかを切り分けにくくなります。原因を見たい検証では原則1要素ずつ。組み合わせの最適化が目的なら、順序を決めて複数条件を計画的に比べます。

詳しい解説

スイング調整を2つ同時に入れると、良くなった/悪くなったという結果は見えても、原因の帰属が難しくなります。たとえば「グリップを弱める」と「ボール位置を前にする」を同時に変えて球筋が良くなっても、どちらの変更が効いたのか、2つの組み合わせだから効いたのかは、その1条件だけでは分けられません。

実験設計では、複数要因の影響が同じ結果に重なって個別の効果を分けにくくなる状態を「交絡」と呼びます。NIST(米国国立標準技術研究所)も、要因や交互作用が同じ観測結果に重なると、個別効果を別々に推定できなくなると説明しています。

ゴルフの練習で「何が効いたか」を知りたいなら、基準となる通常ショットを数球取り、その後は基本的に1つだけ変更し、同じ条件で複数球を打って球筋・・初速などを見ます。次に元へ戻す、別の日にも試すなど再現確認を入れると、偶然の1球と区別しやすくなります。

ただし、常に1要素ずつが最善という意味ではありません。要因同士に相互作用がある場合、1要素ずつでは「組み合わせでだけ出る効果」を見落とします。NISTも、一要因ずつの実験は相互作用を捉えられない弱点があるとしています。最終的に2つの変更を組み合わせて使うなら、Aだけ、Bだけ、A+Bのように条件を分けて比較すると、単独効果と組み合わせ効果を見やすくできます。

つまり、原因を切り分ける段階では変更を絞り、最終調整では組み合わせを計画的に検証するのが合理的です。「2つ同時に変えて良くなったから2つとも正解」とは判断しません。