ゴルフ百科事典

サイズが合っていても、かかとが浮くゴルフシューズはスイング中の安定性に影響する?

ゴルフシューズ・足元装備

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

影響する可能性はあります。表記サイズが合っていても、靴の中でかかとが上下・前後に動くなら足と靴が一体になりにくく、摩擦やずれが増えます。ただし「かかとが何mm浮くとスイングが不安定になる」というゴルファー対象の直接データは十分ではありません。歩行と素振りで余分な動きがないかを確認する方が実用的です。

詳しい解説

表記サイズが合っていても、靴の中でかかとが浮いて動くなら、フィットは十分とは限りません。の公式フィッティングガイドは、歩いたときに靴の中で余分な動きがないこと、実際にスイング動作をして緩すぎたりきつすぎたりしないことを確認するよう案内しています。かかと部分の強い摩耗も、足が靴の中で動いている兆候として挙げています。

ゴルフスイングでは、足から地面へ力を伝え、その反力を使って身体とクラブを動かします。フォースプレートを使った研究では、熟練ゴルファーが左右の足で水平・回転方向の地面反力を調整しながらバランスを保っていることが示されています。また、18人を対象に異なるゴルフシューズのソールを比較した研究では、靴底の設計によって後ろ足のトルクに差が出ました。つまり、足元と靴・地面の接続条件がスイング中の力の伝わり方へ関係すること自体は確認されています。

一方で、「靴の中でかかとが浮く量」と「ショットの安定性」を直接結び付けて測ったゴルファー研究は、今回確認した一次資料では見つかっていません。そのため、かかとが少し動くだけで必ずミスが増える、飛距離が落ちる、とまでは断定できません。

実際には、①歩いたときにかかとが毎歩浮く、②構えて左右へ体重を移したとき足が靴の中でずれる、③素振りでかかと周りが滑る、④締めても改善しない、という状態なら、長さの表記だけでなく幅、甲の高さ、かかと形状、靴型が足に合っているかを見直します。サイズを小さくするだけでなく、同じ長さで幅や靴型の違うモデルを試す方が合うこともあります。

なお、スイング中に自分の足のかかと自体が地面から浮く動きと、足は靴の中に残ったまま靴だけがずれることは別です。問題として見るべきなのは後者の「靴の中での余分な動き」です。