ボール・地面相互作用/パットのスキッド・ロール
パットしたボールは、最初から順回転しているの?
多くの場合、最初から完全な「純転がり」ではありません。インパクト直後は、ボールが順回転していても前進速度と回転速度が釣り合わず、芝の上を滑る「スキッド」が残ります。芝との摩擦で両者がそろうと、滑らず転がる状態へ移ります。
多くの場合、パットしたボールは最初から完全な純転がりではありません。ここで重要なのは、「順回転していること」と「滑らず転がっていること」は別だという点です。ボールはインパクト直後に順回転していても、前へ進む速さに対して回転が足りなければ、接地点は芝の上を滑っています。この区間がスキッドです。
芝との摩擦は、前進速度とボール表面の回転速度の差を小さくします。両者が一致すると、接地点が地面に対して滑らない純転がりへ移ります。査読研究でも、パットをスキッドとロールの段階に分け、ボールの前進速度と表面の回転速度が等しくなった時点をロール開始として測定しています。
スキッドの長さは一定ではありません。インパクト直後の初速・回転・打ち出し角、パターのインパクト時ロフト、グリーン表面の摩擦や凹凸などで変わります。トラックマン(TrackMan)もパッティングで「スキッド距離」「ロール速度」「ロール率」を別の測定項目として扱っています。
なお、「スキッドが短いほど必ず距離感が良くなる」とまでは言えません。2014年の実験では、ロールする割合と距離のばらつきの関係は単純ではなく、パターのロフトや表面条件でも結果が変わりました。最初から順回転かどうかだけで良し悪しを決めず、スキッドからロールへの移行まで含めて見る必要があります。
ゴルフ百科へ
最終更新