ゴルフ百科事典

同じモデルのシャフトでも、重量が近ければ硬さやしなり方も同じと考えていい?

シャフト・重量/剛性分布

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まず答え

いいえ。重量と曲げ剛性は別の性質です。同じシリーズで重量がほぼ同じでも、フレックス、先端・中間・手元の剛性、トルクが違う製品はあります。重量が近いことは「同じ重さに近い」ことしか保証せず、硬さやしなり方は別に確認します。

詳しい解説

シャフトの重量と「硬さ」は同じ指標ではありません。重量はシャフト全体の質量、硬さは曲げにくさや、その曲げにくさが長さ方向のどこに配分されているかで決まります。さらに、ねじれやすさを表すトルクも別の特性です。

メーカーの公表仕様を見ると、この違いははっきりしています。Fujikuraの旧製品ATMOS 5の公開仕様では、RとSがどちらも55gですが、Tip FlexはRが128、Sが120、Butt FlexはRが89、Sが84、トルクも5.1と5.0で別設定です。同じシリーズ・同じ公称重量でも、メーカーは曲げ特性を分けて設計しています。

Vista PRO 55でも同様で、Rは58g、Sは58.5gと重量差が小さい一方、Tip Flex、Butt Flex、トルクは異なります。逆に、重量帯が変わっても同じような打ち出し傾向を狙って設計されたシリーズもあります。つまり「重量が近いから同じしなり」も、「同じモデル名だから全重量帯が同じ剛性分布」も自動的には成り立ちません。

比較するときは、重量だけでなく、①フレックス表記、②先端・中間・手元の剛性または、③トルク、④長さ、⑤チップカットなどの組み方を確認します。完成クラブではヘッド重量や挿入深さ、長さでも実際のたわみ方・振り感が変わります。

実打では、同じヘッド条件に近づけて、打ち出し、スピン、、左右・前後の散らばりを比べます。「60g台だから同じ」「実測重量が1g差だから同じ」とはせず、重量は候補を絞る1項目として扱い、剛性分布と実打結果を別に見ます。