睡眠不足は、 ゴルフの パット精度に 影響する?
パフォーマンス準備・睡眠
まず答え
影響する可能性があります。大学ゴルファーの小規模な反復試験では、前夜の睡眠を4〜5時間に制限した条件で、通常睡眠よりパットの左右誤差が大きくなりました。ただし対象は11人で、全ショットや全ゴルファーに同じ影響量が出るとは限りません。
詳しい解説
睡眠不足は、少なくともパッティングの精度を落とす要因になり得ます。
2022年の研究では、大学ゴルファー11人が、前夜を4〜5時間に制限した睡眠条件と、普段どおり眠る条件の両方でパッティング課題を行いました。実際の平均睡眠時間は、睡眠制限条件で約268分、通常睡眠条件で約426分でした。7時・11時・15時にそれぞれ10球のパットを行ったところ、睡眠制限条件ではターゲットに対する左右方向の誤差が有意に大きくなりました。距離方向の誤差にも時間帯による変化が確認されています。
ここから言えるのは、「一晩短く寝てもスコアは必ず何打悪くなる」ということではありません。研究対象は11人と少なく、評価したのも主にパッティングです。ドライバー速度、アイアン精度、18ホールのスコアへの影響を同じ大きさで一般化することはできません。
また、2025年に公表されたプロゴルファーの観察研究では、ウェアラブルから得た睡眠・生理指標と競技パフォーマンスの関連が調べられており、睡眠をゴルフの準備状態の一部として扱う研究も進んでいます。ただし、観察上の関連だけで睡眠がスコアを直接決めるとは言えません。
実用上は、重要なラウンド前に睡眠を削ることを「気合いで補える」と考えず、普段の睡眠を確保した状態を自分の基準にします。睡眠が短かった日は、パットや距離感の結果を普段のデータと同列に断定せず、その日の眠気や時間帯も一緒に記録すると判断しやすくなります。