ゴルフ百科事典

大会のGPS計測は、ボール位置を直接測っている?

大会データ基盤・位置計測

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まず答え

必ずしもそうではありません。ShotLink Selectでは方式によって、選手が身に着けたGPS端末の位置から打球地点を推定する場合と、カメラで確認したボール位置へGPS座標を付ける場合があります。GPSの「座標精度」と、実際のボール位置の精度は分けて見る必要があります。

詳しい解説

大会で使うGPS位置情報は、「GPSがボールそのものを常に追跡している」と考えると誤解しやすい仕組みです。PGA TOURのShotLink Selectでは、世代によって位置の取り方が変化しています。

GPS端末は衛星の信号で現在地を求め、コース地図に登録された地点までの距離を計算します。旗の実際の位置を直接測っているとは限らず、ピン位置の登録方法や更新状況も確認します。

2024年に導入された方式では、選手が小型GPS端末を身に着け、ショット時の選手位置を送信しました。歩行スコアラーの入力と組み合わせ、選手がアドレスした時点の座標をそのショットの開始位置として記録します。PGA TOURは、この端末自体の送信位置は高精度でも、端末はボールではなく選手の身体にあるため、ボール位置としてはおよそ1クラブ長の範囲になると説明しています。

一方、2026年にKorn Ferry Tourへ拡大した新しいShotLink Selectでは、モバイルのカメラ式技術で実際のボール位置を捉え、その地点へ正確なGPS座標を付与する方式が使われています。つまり同じ「GPSを使う大会データ」でも、GPS端末そのものが測っている対象は方式によって異なります。

このためGPSデータを見る時は、数値の桁数だけで精度を判断しないことが重要です。確認すべきなのは、端末が選手位置を送っているのか、カメラ等で特定したボール位置へ座標を付けているのか、そしてそのデータがショットの開始点・終了点としてどう確定されたのかです。