練習場の マットが すり 減ると、 ショット結果に 影響する?
人工マット・摩耗
まず答え
影響する可能性があります。摩耗で芝繊維の高さや向き、表面の硬さ・変形・摩擦が変わると、クラブが地面へ入ったときの滑り方や跳ね返り方も変わり得ます。ただし、古いゴルフマットが何ヤード・何回転ショットを変えるかを直接測った研究は十分ではありません。
詳しい解説
練習場の人工マットは、見た目がすり減るだけでなく、使い込むにつれて表面の機械的な性質が変わることがあります。その変化が大きくなると、同じスイングでもクラブが地面へ入ったときの抵抗や跳ね返りが新品時と同じとは限りません。
人工芝を対象にした実験では、意図的に摩耗させると、垂直方向の跳ね返りと回転抵抗が増え、衝撃吸収と垂直変形が低下しました。これはサッカー用人工芝の研究で、ゴルフマットを直接試したものではありませんが、『摩耗しても表面特性は一定』ではないことを示します。
ゴルフ用マットのメーカーも、打撃面の摩耗を管理対象にしています。Fiberbuiltは、高利用の打撃面では打つ位置を定期的に変え、パネルを180度回転させて摩耗を分散し、片側が摩耗したら交換できると案内しています。TrueStrikeも、打撃面は消耗部品として交換可能にし、良好な状態を保つことが性能維持に必要だと説明しています。
ショットへの影響として考えやすいのは、特にダフったときのクラブとマットの接触です。硬くなったり、繊維が寝たり、クッション性が低下したりすると、ソールが滑る・跳ねる・減速する程度が変わり、打点やクラブ速度、打ち出し条件へ間接的に影響する可能性があります。一方、ボールを先に正確に打ったショットでは、地面との接触が主にボールの後なので影響が小さい場合もあります。
ただし、『毛が何ミリ減ったら交換』『摩耗するとキャリーが必ず何ヤード増減する』という共通基準は確認できません。ゴルフマットの摩耗度と弾道を直接結び付けた十分な一次研究がないためです。
実用上は、同じ場所だけ極端に平らになった、繊維が倒れて戻らない、表面が硬くなった、クラブが以前より強く跳ねる、左右で感触が違う、といった変化が出たら、打つ位置を変えるか打撃面を回転・交換します。弾道計測をする場合は、マットの状態も測定条件の一つとして揃えると比較しやすくなります。