疲れて体の 使い方が 変わっても 球筋が 保てているなら、 その 変化は 直すべき?
疲労・動作変動・運動補償
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詳しい解説
ゴルフスイングでは、毎回まったく同じ身体の動きを再現しなくても、結果をそろえられることがあります。高度な技能では、身体や環境の状態に合わせて動きを少し変えながら、クラブやボールの結果を保つことがあるためです。
16人の高技能ゴルファーが各10球を打った3次元動作解析では、身体各部の軌道のばらつきと、ボール速度のばらつきの間に有意な相関は確認されませんでした。研究者は、各選手が動作の変動を調整し、結果への影響を抑えていた可能性を示しています。つまり、見た目や身体動作が少し変わっただけで、その変化をすぐ「悪い動き」とは判断できません。
疲労についても単純ではありません。7人のゴルファーにゴルフ特異的な疲労を与えた研究では、疲労はクラブヘッド速度を約2.0〜2.5%低下させる一方、モデル上のショット一貫性は7.1〜9.4%改善していました。小規模研究なので全員へ一般化はできませんが、「疲れると動きが変わる=必ず結果が悪くなる」という関係ではないことを示します。
実際に確認するときは、身体の形だけでなく、①ボール初速やキャリー、②左右・前後の分散、③打点、④クラブヘッド速度、⑤痛みや違和感、を一緒に見ます。球筋と結果が保たれ、痛みもなく、休んだ日に元の動きへ戻るなら、その日の状態に合わせた一時的な補償として扱う余地があります。
一方、球筋が同じでも速度が落ちている、同じ結果を出すための負担が増えている、痛みが出る、翌日以降も崩れが残る場合は、結果だけを見て放置しない方が安全です。『動きが違うから直す』でも『球筋が同じなら何でもよい』でもなく、結果・負担・時間経過をセットで判断します。